縄文杉を見に屋久島へ(写真編)
一昨日書いた屋久島への旅を今回は写真で振り返ってみたいと思います。
まずは1日目。
鹿児島本港から屋久島まで高速フェリーで向かいます。
右にある高速船(トッピー号)で屋久島へ。
後ろに写っているのは桜島です。
2時間弱で屋久島(宮之浦港)に到着。
すごく天気が良かったので、明日も頼むと心の中で祈りました。
宮之浦港からすぐそばにある屋久島環境文化村センター。
ここで明日の縄文杉に向かう入口になる荒川登山口までの登山バスチケットを購入しました。
確か月曜日休館とかだったので、ここで荒川登山口までのバスチケットを購入予定の人はちょっと注意が必要です。
印象的だったのは、スタッフがみんな割と若い女性だったことと、皆同じモンベルの洋服を着てたのと、外国人旅行者も多いからか外国人スタッフも多かったこと、そして、屋久島の自然を伝える映画館のような所で観る映像のナレーションが阿部寛だったことです。
ということで、この日は明日に備えてのんびりしつつ、早めに寝ました。
朝2時半とかに起きて、朝食を取り、4時頃のバスで屋久杉自然館行きのバスに乗りました。
普通2時半起きとか辛いと思いますが、僕は不眠症(早朝覚醒)なので、初めて自分が不眠症なのを感謝しました。
屋久杉自然館から荒川登山口までのバスに乗り換えるのですが、ここで思わぬ出来事が。
それは、混んでいて、すぐには乗れなかったことです。
屋久杉自然館まではマイカーでも行けるので、レンタカーを借りた人たちは既に到着していて、満員のために乗れませんでした。
ということで2本バスを見送り、3本目のバスにようやく乗れ、荒川登山口へ。
20分くらいバスを待ったとしてもまだ6時前だったので、まだ暗く、寒かったです。
ここから往復22km、標高差700m(上り下り合計1400m) の縄文杉まで歩いて行きます。
道のりの半分以上はこのようにトロッコ道になっています。
なので、22km全部山登りというよりは、半分以上はこういった平坦な道をただひたすら歩いて行きます。
トロッコ道が続いていくといっても怖かったのは、この写真はまだ手すりがある橋ですが、手すりのない橋もあり、そして、川幅が広い橋は道が氷結していたことです。
ただでさえ高所恐怖症なのに、転んだら終わるな、とか思いながら橋を渡りました。
倒れてしまっていますが、翁杉という樹齢2000年以上だとされている杉の跡で、10年前くらいに倒れているのが発見されています。
ウィルソン株。
豊臣秀吉の命令により大坂城築城の為に切られたといわれる杉の切り株です。
ウィルソン株の中は空洞になっていて入ることが出来ます。
中から観るとこんな感じになっているのですが、なんか一つの方向からみんな上を見上げてるなと思っていたら、実はハート型に見えるそうです。
僕は知らずにいたのでハート型の写真は撮れませんでした… 。
写真の色が少し明るいですが、もののけ姫の舞台になったということがよく分かるような、コロボックルが出てきそうな雰囲気の場所が沢山ありました。
実際、1人だったこともあり、コロボックルではなく、サルと鹿が結構いました(九州以南にクマはいないで怖くないですが)。
トロッコの分岐とかまだ残ってるんだ、すごいなぁ、とか思っていたら、あとで分かったことですが、まだ現役のようです。
このあと一気に厳しい山道に入ります。
が、1年ぶりの山登りにしては割とすんなり縄文杉に到着。
この時点で先客が50代くらいの夫婦とみられる2人だけで、ゆっくり観ることが出来ました。
展望台が整備されているので、見やすかったのですが、逆にあまり近くにも寄ることが出来ないようになっていました。
この時点で午前9時頃。
予想よりもあまりにも早く着いてしまったので、どうしようか考えつつ、少し上の新高塚小屋の途中まで行ってみたのですが、計画を立てていない行動は取らないことにしているのでやっぱりやめて、引き返すことにしました。
行きはひたすら縄文杉まで着きたい、という一心でしたが、帰りは時間がたっぷり合ったので、景色をゆっくり観ながら引き返しました。
しかも、まぁ、これはある程度予報通りだったのですが、朝(お昼近くまで)は晴れていたのですが、どんどん曇ってきて、後で雨も少し降ったので引き返して正解でした。
宮之浦岳方面を観ると、まだ雪が残っているのが見えました。
※写真を横にしているわけではありません。
ちょうど季節的に、雪解け水が沢山川に流れていて、川の水がものすごく澄んでいました。
こんなに澄んだ水を観たのは初めてです。
こういう道を観ると自然のすごさと共に、人間ってどんなところにも道を作ってすごいな、と思います。
帰り道はゆっくり景色を楽しみながら戻ってきたものの、結局バスの時間まで2時間も待つことになりました。
その間、屋久島自然協会(?)の方からたんかんを頂いたり、千葉から来た青年(明らかに装備が不十分なのに宮之浦岳に登頂しようと思っていたらしい。引き返して正解です。)と話をしたり、時々現れたりケンカしているサルを眺めていたら、林野庁の職員が来てなにやら倉庫に入っていく。
と思ったら、トロッコを動かし始めました!
これは本当にラッキーでした。
最初、トロッコがまだ使われているとは思っていなかったので、余計に本当にトロッコを使っている場面に出会えて、帰りのルート変えとけば良かったと思っていた気持ちも吹き飛びました。
そういえば、一番大切なことを書き忘れていましたが、屋久島に行くときは【現金】しかも、【千円札】を沢山用意しておくと良いです。
バスはICカードも高額紙幣も使えないので、千円札が何枚もあると良いと思います。
つづき→縄文杉を見に屋久島へ(桜島編) - 映画と本と自分と山