映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「かぞくはじめました」

 Amazonで表示され、レビューの評価も結構高かったので観てみた作品です。
 


かぞくはじめました (字幕版)

 

【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|かぞくはじめました


作品データ映画.comより)
監督 ブレッグ・バーランティ
原題 Life as We Know It
製作年 2010年
製作国 アメリ
上映時間 115分
映倫区分 PG12

内容(公式サイトより)
 女性なら誰だって、恋にキャリアに理想の人生を思い描いているはず。運命の相手とめぐり会って恋におち、素敵な家庭を築きたい。憧れの仕事に就いて、充実した毎日を送りたい。でも、ひょっとすると、あなたのその〈完璧な人生設計〉が、幸せをジャマしているのかも?!
 ホリーの人生設計も、完璧だった。おしゃれなベーカリーの経営が軌道に乗り、もうすぐ念願だったレストランに改装する。恋愛だけは予定に反して、まだ運命の相手が現れずにいたが、ホリーは気ままな一人暮らしをそれなりに楽しんでいた。ところが、そんな彼女の計画が、一瞬にして崩壊する。家族同然の親友夫妻が事故で急死、たった一人遺された娘ソフィーを育てることになったのだ!しかも、共同後見人に指名された男、メッサーと共に!夫妻からソフィーの名付け親を頼まれて、何かと顔を合わせてきた二人だが、実は互いに相手が“キライなタイプNo.1”だった。ホリーは子育てとムカつく相手との共同生活という、未知の世界に踏み出すのだが──。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★☆☆

感想
 公式サイトに書いてあるように、物語の内容としては、親友夫妻が突然事故死し、残された赤ちゃん(ソフィー)の後見人として指名されていたホリーとメッサーが、親友夫妻が残した家で一緒にソフィーを育てていくという物語です。

 で、ソフィーを育てていく内に、最初は犬猿の仲だったホリーとメッサーが惹かれあり、ソフィーを育てるパートナーとしてだけでなく、お互いのパートナーとなっていく、という展開です。

 自分が産んだというか、望んだわけではなく、突然赤ちゃんを育てることになるという設定と、犬猿の仲だったけれど、一緒にいる内に惹かれ合っていくという設定の組み合わせ自体は新しさを感じました。
 けれど、突然赤ちゃんを育てることになるという物語は映画よりも漫画で割とよく見かけるものですし、犬猿の仲だったり、イヤだと思っていた相手と一緒にいる内に仲良くなるという物語は現実でもよく見聞きする展開です。

 なので、それぞれの展開自体には目新しさはなくて、両者が組み合わさるという点が目新しいなと思うのですが、イヤだというか、ネガティブなイメージを持っていた(第一印象が最悪だった)相手ではあったとしても、この作品の場合、その後何年間も会って話す機会があったので、惹かれ合うとしてもそこまでおかしくないように感じました。

 これがまだ出会ったばかりで、第一印象が最悪なまますぐに子どもを育てることになるのだったら、急すぎる展開ですが、最初に出会ってから何年も経ち、親友夫妻を通してそれなりの時間を一緒に過ごしてきたという、その「時間」がこの展開には必要だったのだと思います。

 が、この「時間」の部分をこの作品ではあまり丁寧に描いておらず、親友夫妻が亡くなり、ソフィーを育てるというところからの「突然」の展開のように描かれていました。

 まぁ、「突然」急に惹かれ合ってそのまま何年もうまくいく人間関係もあるのでしょうが、恋愛だけでなく、友だちとかの人間関係含めて、最初は会う頻度とかが重要かもしれないけれど、継続していくときには、年に1回必ず会うとか、実際に会えなくても、(年賀状が良い例ですが)特に何も用事があるわけではないけれど、たまに連絡を取るというような、そういう「時間」の積み重ね(関係のメンテナンスと言っても良いかもしれません)が重要なんじゃないかな、と僕は思うので、そういう面がもっと強調されていたら良かったと思いました。