映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

安堂ミキオ『はたらくすすむ』

 新聞の書評に載っていた漫画で、興味が惹かれたので手に取って読んでみました。
 

digital.asahi.com

 


はたらくすすむ(1) (ヤングマガジンコミックス) Kindle版

  

はたらくすすむーヤングマガジン

 

作品紹介ヤングマガジン作品紹介ページより)
定年退職後、妻に先立たれ、茫然とした日々を送る長谷部進(はせべすすむ)。一緒に暮らす娘・美織(みおり)に煙たがられたことをきっかけに、清掃員のアルバイトに応募するが…、そこは風俗店だった!お金のために裸でイチャつく風俗嬢にはじめは嫌悪感を拭えない進。だが、彼女たちのたくましく生きる姿には、40年間の真面目一徹なサラリーマン人生では得られなかった学びがあった──。定年新人アルバイトのチャレンジ、はじまる

勝手に五段階評価
★★★★★

感想
 面白かった(面白い)です。
 主人公進(すすむ)は勤めていた会社を定年退職し、妻との生活に淡い期待を持っていたら、その妻は病気で死去。
 家には漫画家の娘がいて、煙たがれ、やることもないので、働くことに。
 「清掃員」ということで応募してみたらそこは風俗店だった。

 進は1度も風俗店に行ったことがなく、そもそもどういう所なのかも分からなかったこともあり、赤面したり、偏見を持っていたり。
 そこで働く女性たちも進を「変なおっさんが来た」という感じで警戒していたけれど、進の実直さや真面目さに感心し、身近になっていく。
 進も「清掃員」といっても、これまでの経験から他の仕事を任されたり、(業務改善というと固いけれど)アドバイスするようになる。

 風俗店ならではの話、例えば性病に関することや仕事の内容についてももちろん沢山出て来て興味深いです。
 けれど、僕も経験のない身近とは言えない業界ですが、進が受け入れられていく様子を見ていると、どんな仕事でもどんなところで働いていても、真面目に実直に働くことって大切だよな、と改めて思いました。

 この後どういう展開になるのかは分かりませんが、これからも楽しみにしています。