映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ヤング≒アダルト」

 この作品はAmazonプライムで観られることは知っていたけれど、レビューの評価が分かれていて、観ようか悩んでいたら、先日の「ミッション:インポッシブル」と同じで、雑誌の『POPEYE』(2019年 7月号)しまおまほさんが勧めていたので観てみることにしました。
 


ヤング≒アダルト (字幕版)

 
作品データ映画.comより)
監督 ジェイソン・ライトマン
原題 Young Adult
製作年 2011年
製作国 アメリ
配給 パラマウント
上映時間 90分
映倫区分 G

あらすじシネマトゥデイより)
37歳でバツイチ、恋人もいない、執筆中のヤングアダルトシリーズは終了間近で新作の予定も決まっていない自称作家のゴーストライター、メイビス (シャーリーズ・セロン)は、うかない日々を過ごしていた。そんな中、高校時代の恋人バディ(パトリック・ウィルソン)の妻から子どもが生まれたという内容のメールが届く。バディとヨリを戻し青春時代の輝きを取り戻そうと考えた彼女は、故郷の町へ舞い戻るが……。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 
「痛い」(イタイ)です。
 ただただ痛い。
 何が痛いのかと言えば、主人公のメイビスの行動のすべてです。

 元彼から届いた「赤ちゃん生まれました」というメールに「復縁があり得るんじゃ?」と勘違いし、赤ちゃんのお祝いにかこつけて地元へ帰る。
 なんとか元彼に連絡し、会う約束をし、めい一杯着飾って元彼に会い、自分に惹かれさせようとする。

 が、そんな彼女が元々(特に高校生の時)、美人だけど高飛車だということを皆知っていて、自分は仕事で成功して、都会に住んで、何もかも充実した生活を送っていると盛っていることも知っている。

 メイビスだけがそれに気付かず、地元を田舎だと見下し、そこでの生活に満足しいている人たちを軽べつもしている。
 けれど、見下している彼ら彼女らが手に入れている、結婚や子どもや友人や安定した仕事というものを実は持っていないということに気付かざるを得ない。

 気付かざるを得ない情況になり、メイビスも容姿だとか若さだけではない人生の価値を知ったのかと思いきや、予想外の、でもメイビスらしいラストが待っていました。
 このラストが人によって全く受け止め方と評価が分かれるところだと思いますが、僕自身は、メイビスがどんな価値観で生きていようが(僕はメイビスのような価値観で生きてはいかないものの)、誰かに「それでいい」と言ってもらうこと、認めてもらうことの大切さを描いているという意味で良いラストだと思いました。