映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

ジュンク堂池袋店の立教大学文学部書店

 新聞を読んでいたら、ふとある記事が目に留まりました。 

 

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 スクリーンショットなので読みにくいかも知れませんが、池袋にキャンパスがある立教大学の文学部の教員たちが選んだ本を、同じく池袋に本店があるジュンク堂に並べるという企画を紹介する新聞記事です。

 

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 僕、この大学、というか文学部出身なのと、ジュンク堂はそれこそ大学の時から好きな本屋さんなので行ってみました。
 残念ながらというか、まぁ、ある程度想定済みだったのですが、僕の恩師は選書しておらず、僕が在籍していたときの教員の選書自体がわずかだったのですが、久しぶりに知的好奇心が惹起されました。

 僕は文学部でもかなり特殊な学科にいたのですが、文学部じゃなかったら多分その学科には行きませんでした。
 高校3年生になったとき、特にやることもなく(それまでは、部活だったりバイトしてました)たまたま見かけた本をきっかけに、読書をするようになりました。
 僕が通っていた高校は(本当かどうか知りませんが)、当時、高校としては蔵書数が国内でも有数のものだということで、とりあえず、目に留まった本(小説)を片っ端から読む生活をしていました。

 授業中は読書したり寝て、家に帰ったら借りてきたDVDで映画を観て過ごす、という日々を送っていました。

 なので、大学に行くことになったとき、僕の中では「文学部」ということはとても重要なことでした。
 担任には「(文学部だからではなく特殊な学科なので)就職出来ないぞ」と言われたものの、自分が何か物語を書くということは想像していませんでしたが、同じ学年で綿矢りさが出てきたり、とにかく文学とか映画とかに関われる方が良いと思い、選んだのでした。

 で、久しぶりにジュンク堂に行き、企画コーナーを観ただけでなく、(冷やかしに)学部長のトークイベントにも少し顔を出してきました。
 学部長は4年生の1年だけゼミに入らせてもらっていた先生でもあるのですが、話していた内容の殆どは聞いたことがあることでしたが、改めてこの大学出身で良かったな、と思いました。

 「Pro Deo et Patria
 大学のシンボルマークの真ん中に書かれている言葉です。
 ラテン語で「神と国のために」。
 この「国」にあたる「Patria」の部分について学部長が学校の歴史の変遷と共に説明していたのですが、シンプルに言えば、「神と真理のために」という意味だということでした。

 それを聞いて自分の中で再確認したのは、結局僕もこの「真理」ということを追究したいのだな、と。
 死ぬまでその「真理」には到達出来ないかも知れないけれど、「真理」のために、「真理」を探究するために生きているのかもしれないな、とふと思ったのでした。

 ちなみに、現学部生たちが選んだ本もあり、それらは絵本だったりするので、子どもから大人まで楽しめる書棚になっていると(かなりひいき目ですが)思いました。
 10月末までやっているとのことなので、もし池袋に行く機会がある方は良かったら立ち寄ってみてください(最初に書いたように恩師U先生だけでなく、N学部長も一冊も選んでいませんでしたが…)。