映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「バンク・ジョブ」

 Amazonでの評価が高かったので観てみた作品です。 

 


バンク・ジョブ (字幕版)

 
作品データ映画.comより)
監督 ロジャー・ドナルドソン
原題 The Bank Job
製作年 2008年
製作国 イギリス
配給 ムービーアイ
上映時間 110分

あらすじシネマトゥデイより)
1971年、イースト・ロンドンで中古車店を営むテリー(ジェイソン・ステイサム)は資金繰りに頭を悩ませていた。そんなある日、彼は昔なじみのマルティーヌ(サフロン・バロウズ)から銀行強盗の話を持ちかけられる。早速彼は仲間のケヴィン(スティーヴン・キャンベル・ムーア)とデイヴ(ダニエル・メイズ)に相談し、実行を決める。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 面白いというのはちょっとはばかれる内容も含まれているのですが、面白かったです。
 実話を元にしているということなのですが、冒頭にいきなりセックスシーンがあり、それを盗撮している人物の描写があります。

 それが何を意味しているのか、ということがこの作品にとって一番重要な点なのですが、そのセックスをしていた(しかも3人で、黒人と)人物が、現イギリス国王エリザベス女王の妹マーガレット王女だったのです。

 その写真を持っていると言うことで、どんな犯罪を犯しても刑罰を受けることなく過ごしてきた人物(マイケルX)がいて、その写真がある銀行の貸金庫にあることを突き止めた政府機関の人間がMI5などの情報機関などを通して、それまで大きな犯罪を犯したことがない小悪党とも言えるような人物たちをあやつり、銀行強盗をさせて、写真を回収しようとするというものです。

 政府側の人間としては、写真を回収したあとは、銀行強盗たちを捕まえ、写真を持っている事で刑罰を受けることを免れていたマイケルXも捕まえて処罰も出来る、と考えていたようなのですが、その通りの展開にはならず…。
 この出来事では何人かの人物が殺害されているのですが、50年近く経った今でも誰に殺されたのか分かっていなかったり、と不明な点もあるようなのですが、それでも、50年近く経ったからこそ映画化することが出来たのでしょう。

 というか、そもそも王室のセックススキャンダル(と写真)というのが、そもそも現代だったらあっという間に世界中に広がるだろうし、その点でも時代を感じさせる内容になっていました。