「今夜、ロマンス劇場で」
字幕だと若干疲れるので(先日来書いていますが、精神的にやられていて、うつの症状で文字が頭に入って来ません)、日本語の映画でのんびり観られるものをと思ってAmazonプライムで観られる作品リストを眺めていたら、評価が高かったので観てみた作品です。
今夜、ロマンス劇場で
作品データ(映画.comより)
監督 武内英樹
製作年 2018年
製作国 日本
配給 ワーナー・ブラザース
上映時間 108分
映倫区分 G
ストーリー(公式サイトより)
映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)が密かに想いを寄せるのは、通い慣れた映画館・ロマンス劇場の映写室で見つけた古いモノクロ映画のお姫様・美雪(綾瀬はるか)。今は誰も見なくなったその映画を、毎日のようにくり返し見ていた健司の前にある日奇跡が起きる。美雪が健司の目の前に突然現れたのだ。その日から2人の不思議な同居生活が始まった。
モノクロの世界しか知らない美雪にカラフルな現実世界を案内する健司。同じ時間を過ごす中で、2人は次第に惹かれ合っていく。しかし、美雪にはある秘密があった。現実の世界に来るための代償で、人のぬくもりに触れたら美雪は消えてしまうの。そんな中、美雪は映画会社の社長令嬢・塔子(本田翼)が健司に想いを寄せていることを知る。
好きだから触れたい、でも触れられない……。
この切ない真実に2人はどう向き合い、どんな答えを出すのか――
勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★☆☆
感想
なんか、もの凄く沢山の人がレビューを書いていて、しかもそれも高い評価でしたが、僕にはあまりピント来ませんでした。
ピンと来なかった一番の理由は、モノクロ映画から飛び出てくる美雪の言葉使いです。
物語の内容そのものは「純愛」ってことで、まぁ良いとしても、健司と美雪の2人の言葉使いが最後まで違和感を拭いきれませんでした。
モノクロ映画、お姫様の美雪が現実世界に飛び出てくるという設定なので、最初健司のことを「僕(しもべ)」と言い、本当に僕のように接し、話すのですが、2人ともが惹かれ合い、気持ちが通じ合っていることが分かった後も美雪の健司への言葉使いは最後まで変わりませんでした。
それが僕にはどうしても受けいれがたいものでした。
パートナーだったら、パートナーとして認め合ったのなら、僕(しもべ)ではないのですから、接し方だけでなく、言葉使いも変わるはずです。
どんなに綺麗で惹かれる人で、その相手からも好きだとか言われても、こんな言葉使いをされたまま数十年も過ごすなんて僕には非現実的でした。
それは、映画の中から現実世界に飛び出てくること以上に僕にとっては非現実的でした。
美雪を演じる綾瀬はるかというかその衣装も綺麗ですし、様々な場面もカラフルで印象に残るのですが、「純愛」っぽく描かれれば描かれるほど、逆にパートナーに対する言葉使いの違和感が膨れ上がってしまいました。