映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

早良朋『へんなものみっけ!』

 先日紹介した『絶滅酒場』と同じ時にいつも聴いているラジオ番組(Session22)で番組パーソナリティの荻上チキさんが紹介しいていた作品です。
 

www.tbsradio.jp

 
 チキさんは、国立科学博物館に置いてあって知ったとのことですが、僕は新聞の書評を読んで興味を持ち読んでいました。

book.asahi.com


 連載ペースがゆっくりのため、僕が読み始めたのは2017年、今から2年前ですが、半年に1巻出るようなペースで、最近4巻が出たばかりです。


へんなものみっけ! (1) (ビッグコミックス)

 

へんなものみっけ! 1 | 早良 朋 早良 朋 | 【試し読みあり】 – 小学館コミック

 

内容紹介小学館より)
動物好き必見!命と向き合うお仕事。

感想
 ブログに書いてなかったので、今こうしてブログに書こうと発行元の小学館の紹介ページを見たら、あまりのざっくりさにものすごくびっくりしています。
 売る気あるんだろうか、というか、こんなにも丁寧に描いている著者が大切にされていないような気がして、心配です。

 内容はというと、とある市役所に務める主人公・薄井が市の博物館に異動するところから物語は始まります。
 市立の博物館はとても大きな規模とも、来館者も多いとも、予算も十分にあるとは言えない状況です。

 そもそも薄井にとってはその博物館でどんな仕事がされているのか全く分からない状況で配属されるのですが、それが読者である僕らにとってもとても良い視点になっています。

 僕も子どもたちと暮らしていた時は一緒に国立科学博物館福井県に行ったときには福井県立恐竜博物館などに行ったりしていましたが、「展示されるまで」の行程、あるいは、「展示されてない」もの、そして博物館に勤める人たちがどのような仕事を日常的に行っているのかは全く知りませんでした。
 なので、日頃どのような仕事をしているのか、どのように展示する標本を作っているのかなどとても興味深いものでした。

 先日出た最新刊の4巻では、北海道の釧路湿原へ行く様子や東京で化石発見ツアー(?)が描かれていて、北海道の釧路湿原へは行ったことがあるのと、東京での化石発見ツアーも知っている場所が沢山出てきていて、人工物ばかりで東京ってイヤだな、と思っていた僕にとっては、少し「自然」を感じることが出来ました。