映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「タルーラ 〜彼女たちの事情〜」

 1ヶ月間のNetflixオリジナル作品鑑賞月間。
 今回もエスクァイアの記事で紹介されていた作品です。

youtu.be

 

タルーラ 〜彼女たちの事情〜 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト


作品データ映画.comより)
監督 シアン・ヘダー
原題 Tallulah
製作年 2016年
製作国 アメリ
上映時間 111分

内容
(公式サイトより)
元彼を捜していた住所不定若い女が、衝動的に赤ちゃんを誘拐してしまう。ちゃんと子育てをしていない母親から救い、自分の子として育てるつもりだったが…。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★★

感想
 バンでその日暮らしをしていたルー(タルーラ)。
 ある日突然一緒に暮らしていたニコがいなくなってしまう。

  ニコが残した荷物を手がかりに、彼の親の元を訪れる。
 そして、お金もないので、ホテルの残飯を漁っていると、従業員だと勘違いされる。
 一晩だけシッターをしてとお金も渡されたルー。
 子どもはネグレクトとも言える状態で、ホテルに帰ってきた母親もひどい状態。

 ルーは思わずその子を連れ出し、ニコの母親の家に行ってしまう。
 そして、この子はニコの子でもある(つまり孫)と嘘をついてしまい、一緒に暮らすことに。
 当然誘拐事件として報道、捜索されるようになるので、それを知り動揺するルー。

 警察にも居場所がばれてしまった時にルーが取る行動と、そしてルーを連行する刑事がルーにかける言葉が秀逸でした。

 家族とは何か、あるいは、母親とは、親とは、夫婦関係とは、家族とはということを考えさせる作品になっているのですが、僕が一番印象的だったシーンは、疑似3世代3人で公園にいる場面です。
 ルーの発言が、最後の場面で大きな意味を持っているのと同時に、僕が同じような状態になったら同じ事をするだろうか、と考えました(多分しないと思います)。

 僕にとっては「JUNO/ジュノ」で記憶に刻まれたエレン・ペイジですが、もう32歳なんだなぁ、と、そりゃ母親役でもおかしくないわ(と同時に僕も誰かの父親でもおかしくない)と、月日の流れを実感する作品でもありました。