映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

コートールド美術館展

 東京都美術館で開かれているコートールド美術館展に行ってきました。

コートールド美術館展 魅惑の印象派|東京都美術館

 前売り券を買っていて、観に行こうと思っていたのですが、観に行こうと思っていた理由は印象派の作家たち、セザンヌ、モネ、ルノワールドガ、ゴーガン(ゴーギャン)の作品が好きなこともあるのですが、作品リストを眺めていたら、そこに一つだけですが、アンリ・ルソーの作品があったからです。

 

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Toll Gate(Henri Rousseau )


 日本語訳だと「税関」という名前の作品です。
 原田マハさんの『楽園のキャンバス』を読んで以来、ルソーの作品を観たいと思っていて、一つだけですが展示されているということだったので観に行きました。 
 ルソーは税関吏(税関職員)だったので、そこでの様子が描かれているのかも知れませんが、確かにこの描き方は評価されにくかっただろうな、と思ったのと同時に、とても印象に残る作品でした。

 

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Outskirts of Pont-Aven(Pierre-Auguste Renoir)

 
 他にも印象的だったのは、ルノワールの「ポン=タヴェンの郊外」という作品です。
 上に載せたもの(と買ったポストカード)だと色彩の鮮やかさが薄まっているような感じですが、実物はもっと色彩が鮮やかで特に、木の根元の色が何か迫ってくるような印象でした。

 絵って、僕にはその才能がないからこそ、そして、言葉が必要じゃないというか、どんな言葉を使って説明したとしても、人それぞれ感じ方も、「良いな」とか「好きだな」と思うものが全く違っていて、それが良いな、と感じます。

 この美術展、何故こんなにもこれらの作品が一気に日本に来たのか不思議だったのですが、コートールド美術館が2021年まで改装中だからだそうです。
 ロンドンに行かないと二度と日本では出来ない美術展だと思うので、是非行ってみることをオススメします。