映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ」

※新しい仕事の拘束時間が長いため、今後毎日の更新が難しくなりそうです。
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 どこでチェックしていたのかは忘れてしまいましたが、ウォッチリストに入れておいた作品がAmazonプライムで観られるようになっていたので観てみました。

 


THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ


作品データ映画.comより)
監督 二宮健
製作年 2017年
製作国 日本
上映時間 89分
配給 アーク・フィルムズ
映倫区分 R15+

あらすじシネマトゥデイより)
とあるサーカス団でマジシャンの助手をしているオリアアキ(桜井ユキ)は、30歳を前に目標を失っていた。そしてステージ上で催眠術にかかるふりをしているうちに、現実と妄想の境があやふやになってくる。アキにとって、恋人のカイト(高橋一生)と一緒に過ごした時間だけが唯一の美しい思い出だった。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★☆☆☆

感想
 何故チェックしていたのか、観ていても不思議な内容でした。
 うーん、上に載せたシネマトゥデイのあらすじにある「現実と妄想の境があやふやになってくる」という部分にもしかしたら惹かれたのかも知れません。

 使われる音楽と映像は印象的で、主演の桜井ユキもあまり躊躇せず(してないように見える)裸を見せていて、中途半端に見せるようなこともなく、その点は良いのですが、物語の世界観をあまり楽しむことが出来ませんでした。

 とりあえず上京し、行く当てもない若者が、その街で生活する人に拾われ、生活するようになり、惹かれ合うようになる。
 しかし、その自分を拾ってくれ、惹かれ合っていた相手はいなくなってしまう。
 「何者か」になろうとする「若者」はなんとか「何者か」になろうとする。

 その「何者か」になろうとする姿が音楽と映像で印象的なのですが、自分を拾ってくれ、惹かれ合っていた相手を失った「喪失感」があまり感じられませんでした。

 僕自身は大切な誰かを永遠に失ったという経験がないので(近しい人の死はいくつも経験してきましたが)、偉そうなことを言うことは出来ませんが、愛し合っていたような人を突然失ったら、もっと喪失感にさいなまれるのではないか、と感じました。
 それこそ、自分自身をも失ってしまうような。