映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

初オンライン飲み会の備忘録

 先日、初めてオンライン飲み会をしました。
 技術的なことではなくて、それで僕自身が感じたこと、考えたことを残しておこうと思います。

 率直に言って、オンライン飲み会、とても良かったし、楽しかったです。
 というのも、今回オンライン飲み会をしたメンバーは僕が大学4年生の時にYMCAの一員としてスリランカへ派遣されたメンバーだったからです。

 何故スリランカに派遣されたのかというと、その前年、スマトラ沖地震スマトラ島沖地震 (2004年) - Wikipedia)があり、当時、宗教&民族的な理由から対立し、混沌を極めていたスリランカで、インド洋に面した場所で暮らしていた人たち(少数民族)がたくさん亡くなり、孤児がたくさんいたからです。
 今では、多くの日本にいる人たちにとってスリランカは「観光」で訪れる場所かも知れませんが、当時は対立が激しく、1週間の派遣の間に外務大臣が暗殺されるということもありました。
 そんな、混沌というか、僕の想像を遙かに超えた情況に置かれた子どもたちに少しでも楽しめるプログラムを、ということでYMCAが企画したプログラムが大阪YMCAを中心にして企画され、僕は東京YMCAのメンバーとして派遣されました。

 スタッフを含め22人のメンバーが派遣され、(オンライン飲み会で初めて気づいたけど)一週間寝食を共にしたのですが、今でも実際に会うことのあるメンバーは僕は一人だけです。
 ですが、Facebookだったり、Instagramだったりでつながっている人もいて、今回、そのメンバー内でオンライン飲み会しよう、という声が出て、その翌々日の夜、オンライン飲み会をしました。
 

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 スリランカキャンプのメンバーの内、東京から派遣されたのは僕だけで、すでにその時点(2005年)で、正直なところ僕は疎外感というか、うまく連帯の輪に入れていないと感じていました。
 それは誰かを責めている訳では全くなくて、大阪YMCAを中心にしているから仕方がないことで、大阪近辺以外のメンバーもいましたが(北海道、盛岡、熊本)、それでもどうしても「距離」を感じてしまうのでした。

 それでも、その時のつながりはなんとかあって、一人のメンバーとはこの2月に会いましたし、年賀状でやりとりしているメンバー、SNSでなんとなくつながっているメンバーがいます。
 そして、今回はその中のメンバーたちがこのコロナ禍にあって、オンライン飲み会しようよ、ということを言ってくれたので、実現しました。

 先に書いたように、僕とこの15年間、リアルで会い続けているのは一人だけで、他のメンバーは年賀状だったり、SNSでつながっています。
 15年ぶりに会うメンバーはパソコンやタブレット越しだったとしても、あの、確かに一緒にスリランカで一週間を過ごしたメンバーで、それぞれの住んでいる場所や周囲の環境は違っても、15年ぶりとは全く感じることなく、楽しく嬉しい時間でした。

 さて、ここから本題の「備忘録」になります。
 まず驚いたのは、僕が想像していた以上に、みんな僕の近況を知っていました。
 それは、つまり、離婚したこと、一人で暮らしているということです。

 一人、本当に15年ぶりのメンバーが「ぶみ、子どもたちは?」と聞いたことから、話すことになったのですが、それまでなんとなく「あぁ、皆知ってるんだろうな。でも、話題にしちゃいけないんだろうな。」と感じていたのが、そのメンバーの質問のおかげで、逆に「みんな結構知っている」ということが明らかになりました。
 それは僕にとっても、とても驚く事実でした。

 確かにFacebookでたまーに投稿したり(特に調停中)、こうしてブログを書いたり、TwitterInstagramをやっていますが、スリランカキャンプのメンバーが読んでいるとは全く想像もしていませんでした。
 リアルに会う一人のメンバーと、そこから話の出るメンバー、そして、年賀状のやりとりをしているメンバーは僕の近況を知っていることは知っていましたが、それ以上に(というかオンライン飲み会に参加したメンバーの殆どが)知っていることに驚きました。

 なので、このブログも誰が読んでいるか気をつけなければいけないな、と思っています。
 それは、半ば冗談でありつつも本音でもあります。

 僕がブログを始めたのは大学生の時(15年くらい前)で、その時はlivedoorで、その後FC2で、今ははてなで書いています。
 livedoorで書いていたときのデータはなくなってしまったのですが、それでもこうして相変わらず書き続けています。

 僕は小さな時から「書く」ということをしてきました。
 スリランカの資料を探した時に自分でも驚きましたが、本当に小さな時から色々「ことば」にして来たようです。

 僕としては、このブログはコーピング(ストレスコーピング | e-ヘルスネット(厚生労働省))として位置づけていたのですが、この、初めてのオンライン飲み会で分かったように、リアルなつながりのある人が読んでいる、ということを、今回の初めてのオンライン飲み会で知りました。
 なので、今後は、そのことも念頭に入れながら(と言っても何か変わるわけではないのですが)書こうと思いました。
 また、それと同時に、先日書いたように、子どもたちにとって僕がどんなことを考えていたのか、ということを知ることが出来たら良いなと思いました。

 なんというか、僕がこうして書き散らしていた言葉や文章によって「つながり」があったということが嬉しかったです。
 そして、子どもたちにもこれらの、僕が書き散らした言葉や文章が、少しでも生きるときの支えになれば良いなと思いました。