映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「1人親は働くな」ということ?

ただ今、M(満8ヶ月)が認可保育園に入園出来なかったので、(ツレが)絶賛「保活」(保育園入園活動)中です。

保育園入園、待機児童解消に関して、「おかしい」と思うことや、待機児童解消に関しての具体的な考えもいろいろあるのですが、いろいろありすぎて、うまくまとめることも出来ないし、今までここに書くことはしませんでした。

しかし、少しずつでも現状を変えるためにも書いていきたいと思います。

昨日、毎日新聞朝刊にこんな話が載っていました。

(新聞の元記事リンク先が見つからず、申し訳ありません。福島県からの避難児が入園拒否された記事も昨日だったので、埋もれたのかも知れません。)

「シングルマザーの子が保育園に入れず、役所に相談に行ったら、生活保護を受ければ良いと言われた」

という話です。

保育園問題の深刻さを示す話ではないでしょうか。

そして、このことを知った際に、確認しておきたいことは、これは何も特殊な話ではない、ということです。

Mが保育園に入園出来なかったため、連日ツレが区役所に行っているのですが、そこで担当者から聞いた保育園に入園出来た指数(保育園に入園する際には、指数制で高い指数の人から入れるようになっています。)を聞いたところ、1人親で求職中あるいは仕事先が内定していても入園出来ない、という状況になっていました。

それを知って、僕は「じゃあ、そういう人たちは生活保護を受けろってこと!?」と怒っていましたが、これが僕らが暮らす一部の自治体だけの話ではなかったということです。

さらに、深刻なことは、僕らが暮らす区は「求職中」「内定」だとダメでしたが、現在働いている人でも保育園に入園出来ない自治体がある、ということです。

そして、この「1人親は子どもを保育園に預けられず生活保護でも受けるしかない」という話には、もっとおかしな点があります。

それは、生活保護を受けた場合は、逆に入園出来る可能性が高くなる、と言うことです。

(僕らの暮らす区では指数に「低所得者」という加算があり、生活保護世帯だと4点上がります。)

つまり、正規雇用での「内定」が決まっているにも関わらず、保育園には入園出来ず、諦めて生活保護を受けてパート勤務していた方が保育園に入園出来る可能性が高いのです。

これは明らかにおかしいと思います。

正規雇用で働ければ、親も子も経済的に安定して暮らせるであろうにも関わらず、保育園に入園出来ないがために、生活保護を受けなければならなくなるかも知れないのです。

そして、生活保護を受けたら、今度は、正規雇用を諦める原因になった保育園に子どもが入園出来るかも知れないのです。

子どもが保育園に入園出来たら、再度求職活動をすれば良い、と言う人もいるかも知れませんが、一度諦めたものを再度繰り返すと言うことは、簡単なことではありません。

このような状況では、就労意欲は格段に落ちるでしょう。

このようなおかしな仕組みは早急に変える必要があります。