映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

読書-本・雑誌

レベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』

「#MeToo」ムーブメントの中で新しく知ることになった「マンスプレイニング」という言葉があります。 男を意味する「man」(マン)と解説を意味する「explain」(エクスプレイン)をかけ合わせた言葉です。 一般的には「男性が、女性を見下す、あるいは偉そ…

聖書協会共同訳『聖書』

世界で一番読まれている本であるキリスト教の『聖書』の新しい翻訳版が昨年末に出版されました。 日本ではキリスト教徒は少ないので(多く見積もって200万人)、読んだことのない人も多いかも知れませんが、日本全国にはキリスト教系の学校法人が221、高等教…

カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』

久しぶりに小説を読みました。 (実際は、他にもいくつか小説を読んでいたのですが、いずれも途中で挫折していました。) 結婚式のメンバー (新潮文庫) カーソン・マッカラーズ、村上春樹/訳 『結婚式のメンバー』 | 新潮社 著者:カーソン・マッカラーズ(…

はるな檸檬『ダルちゃん』

年末に今年を振り返る内容のラジオ番組を聞いていたら、2つの番組で同じ作品が取り上げられていました。 最初に聞いた番組はライムスター宇多丸さんのアフター6ジャンクションで(プロが選ぶ2018年ベスト「マンガ」は?【ダルちゃん、えれほん、ほしとんで…

山里亮太『天才はあきらめた』

ラジオなどで何回かこの本の話題を聞き興味を持ったところ、文庫だったので手に取って読んでみました。 天才はあきらめた (朝日文庫) Kindle版 朝日新聞出版 最新刊行物:文庫:天才はあきらめた内容(朝日新聞出版紹介ページより)今日も妬み嫉み恨みつらみ…

Jam『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』

年末にふと「日本タイトルだけ大賞」の2018年の受賞作がSNSで流れてきました。 第11回 日本タイトルだけ大賞|結果発表 「日本タイトルだけ大賞」という賞があること自体知らなかったのですが、その受賞作品を観ていたら、受賞作は結構知っている本でした。…

燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』

年末になると、というか、音楽だったり本だったり、映画だったり流行語だったり、いろんなものが1月以上残して一年の締めくくりをし始める様子を見て、今年も終わるんだな、と実感します。 まだ11月だったと思うのですが、Web本棚サービスのブクログが大賞…

山田ルイ53世『ヒキコモリ漂流記』

先日、ネット記事でこんなものを読みました。 gendai.ismedia.jp 家にテレビがあったときからあまりバラエティ番組は観なかったので、顔しか知らなかった髭男爵の山田ルイ53世さんが出した『一発屋芸人列伝』に関して、BuzzFeedなどで活躍されていたライター…

マシンガンズ滝沢秀一 『このゴミは収集できません』

購読しているPodcastの番組で取り上げられた本です。 第76回『このゴミは収集できません』『東十条の女』: 本と雑談ラジオ Podcastの番組で取り上げられる前から、Twitterで知っていて、本の評判も聞いていたので、手に取って読んでみることにしました。 『…

齋藤直子『結婚差別の社会学』

前から気になっていた本で、メディアや他の本でも触れられていたのですが、自分にしては買うには勇気のいる値段だったのですが(図書館の近くに暮らしたい、と最近強く思うようになりました)、買って読んでみました。 結婚差別の社会学 結婚差別の社会学 - …

平野啓一郎『ある男』

以前読んだ『マチネの終わりに』がとても良かったので、それ以来平野啓一郎さんの作品を読むようになりました。 秋にcakesで新刊『ある男』の連載があり、毎日、公開されると何日間かは無料で読めたので、毎日楽しみに読んでいました。 全部で46回、つまり46…

山崎啓支『「体感イメージ」で願いをかなえる』

以前読んだNLPに関する本(山崎啓支『マンガでやさしくわかるNLP』)で、奥付に著者のサイトやメールマガジンの案内が載っていたので、登録してみました。(NLP=神経言語プログラミングについては→神経言語プログラミング - Wikipedia) いまいち自分にはす…

細川貂々、水島広子『やっぱり、それでいい。』

大きく上下する訳ではないのですが、メンタルの状態が低空飛行を続けています。 以前紹介した、細川貂々さんと水島広子さんの『それでいい。』がとても良く、(一時的には薬も飲まなくなり)回復に大きな効果があったので、その続編であるこの本を読んでみる…

三浦しをん『あの家に暮らす四人の女』

ラジオにもたまに出ている三浦しをんさんの小説を読んでみました。 本当はラジオ番組に出ていた時に話題になっていたのは『ののはな通信』なのですが、そちらはまだ単行本なので、文庫で読める本の中で興味が沸いたこの作品にしてみました。 ちなみに、先日…

武田友紀『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』

HSP(High Sensitive Person)という言葉を聞いたことがありますか? 僕が初めてこの言葉を聞いたのは、経済評論家の勝間和代さんがやっている無料のメールマガジンで、メールマガジンには勝間さんがどうやって料理をしているかや、どういう端末を持ち歩いて…

マイケル・ボーンスタイン、デビー・ボーンスタイン『4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した』

いつも聞いているラジオ番組(荻上チキ Session-22)で話題の本として、アウシュヴィッツから生還したポーランド系ユダヤ人父娘が書いた本と、2人へのインタビューが紹介されていました。 【音声配信】特集「話題のノンフィクション『4歳の僕はこうしてアウ…

内澤旬子『身体のいいなり』

いつも聞いているラジオ番組(荻上チキSession-22)を聞いているときに、オープニングトークで内澤旬子さんの本が触れられていました。 内容に深く触れるというよりは、タイトルの「身体のいいなり」ということについて実感する出来事があった、という流れで…

岸政彦『はじめての沖縄』

この秋は、沖縄で知事や名護市長選挙があり、メディアでも様々な角度から沖縄やその選挙について取り上げられていました。 ネットメディアではポリタスに載っていた樋口耕太郎さんの論考が秀逸だったのですが、改めて沖縄について、知るところから初めてみよ…

木皿泉『二度寝で番茶』

先日Instagramをなんとなしに流し見ていたら、友人が読んだ本をあげていました。 友人があげていたのは木皿泉さんの『お布団はタイムマシーン』だったのですが、僕は木皿さんの書いたものは『昨夜のカレー、明日のパン』しか読んだことがなかったので、読ん…

鈴木るりか『さよなら、田中さん』

以前、村田沙耶香の『授乳』について書いたら、大学時代にスリランカに一緒に行った友人が、「最近読んだ中では気に入っている」とのことで教えてくれた本です。 スリランカに行った理由は、その前に起きたスマトラ沖地震による津波被害に遭い、さらに当時民…

借金玉『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』

以前から気になっていた本なのですが、(主に値段が理由で)手を出さずにいたのですが、最近またよく聞いているPodcast(本と雑談ラジオ)でも取り上げられていたので(第70回『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』『睡蓮』: 本と雑談ラジ…

斉藤章佳『男が痴漢になる理由』

以前から気になっていた本だったのですが、電子書籍でも僕にとっては結構高いのでためらっていましたが、読み物だけでなく、Podcastやラジオなど、僕が日常的に接している情報源で取り上げられていたので、手に取ってみました。 いろんな番組などで言及され…

河野裕子、永田和宏 『たとへば君 四十年の恋歌』

1人で暮らすようになってから、「書く」ということが多くなりました。 元々あんまりしゃべるのはうまくないと思っていて、このブログ含め、大学生の時に始めたブログは、いろんな所に場所を移動しながらも、15年近く続けていますし、日記もただ出来事を羅列…

水島広子『対人関係療法でなおす うつ病』

先日書いた細川貂々さんと水島広子さんの『それでいい。』という、対人関係療法についての本、日本では保険適用ではないのですが、認知行動療法のように、うつ病に対する精神療法として、確固たる研究結果と実践に基づくものだということが書かれていました…

早坂類『睡蓮』

最近また聞くようになったPodcastで取り上げられていた小説を読んでみました。第70回『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』『睡蓮』: 本と雑談ラジオ 内容に触れる前に、読んでみようと調べてみたら、紙のものとKindle版の値段がかなり違っ…

細川貂々、水島広子『それでいい。』

医師から突然、薬を飲まなくても良いと言われ不安になっていたからか、 ある本が目に留まりました。 (目に留まるとは言っても、そもそもAmazonで表示されたので、類似本を買っていた履歴があることや、そのとき類似本を見ていたということなのですが) それ…

木原音瀬『箱の中』

ライフスタイルが激変してしまったので最近はあまり聞けていないのですが、 漫画家の古泉智浩さんと歌人の枡野浩一さんが本の感想を話したり雑談したりするPodcastをたまに聞いています。 昨年、その中で2人の人生での重要な本5冊を紹介するというものがあ…

穂村弘『本当は違うんだ日記』

*この文章はさくらももこさんの死去の報道前に書き、その後少し修正しました。 さくらももこのエッセイから僕の読書体験は始まった。 よく作家のインタビューなどで、小さな時にどんな本が好きだったか、どんな本を読んでいたのかが語られているけれど、僕…

マーサ・スタウト『良心をもたない人たち』

毒親やパートナーシップについて書いている、あるコラムニスト(アルテイシアさん)の文章がいつも共感できるものなので、ウェブ上にあるものを見つけてはよく読んでいます。 そのコラムニストの方が恋愛などの相談にのるというか悩みを聞くというものがある…

村田沙耶香『授乳』

ちょっとした時間を潰すために、本屋さんに寄りました。 最近では本屋さんが近くになくなってきただけでなく、今は大きな書店があるような街からも離れてしまったので、本屋さんに寄るのはとても貴重な機会になってしまいました。 そこで、手に取った本です…