映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

読書-本・雑誌

最果タヒ『きみの言い訳は最高の芸術』

先日寄った本屋さんで最果タヒさんの詩集が気になったのですが、単行本で高いので買おうかどうか悩んでいたときに、ちょうど新聞で最果タヒさんの言葉が2日続けて紹介されていました。 digital.asahi.com digital.asahi.com 紹介されていた言葉が良かったの…

寮美千子編『空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集―』

最近ちょっと精神的に体調を崩していて、あまりちゃんとした文章が読めないというか、詩が読みたいな、ということで、とりあえずAmazonで評価の高いものを見たら、以前読んだ寮美千子さんの『あふれでたのはやさしさだった』の前に出された詩集がトップに出…

穂村弘『求愛瞳孔反射』

先日読んだ『回転ドアは、順番に』がとても良く、その本の解説で金原瑞人さんがあげていたのがこの本です。 金原さんがこんなことを書く人がいたら恋しちゃう、というようなことを書いていて、穂村さんって詩も書くんだ、と手に取ってみました。 求愛瞳孔反…

坂村真民『詩集 念ずれば花ひらく』

僕が子どもたちと暮らしていた街には沢山のお寺がありました。 その中のある寺では、門柱に詩というか、一言が書かれていました。 そこには末尾に「真民」だとかが書いてあって、その名前から高名なお坊さんの言葉なのかと思っていました。 が、その詩や言葉…

穂村弘、東直子『回転ドアは、順番に』

ちょっと精神的に不安定な日々を過ごしています。 理由は二つあって、以前書いたように一つは惹かれている人がいるということとともになんだか無性にさみしいのと、もう一つは、退職願を出したら、退職願自体は割とすんなり受け取ってもらったと思っていたら…

神谷美恵子『ハリール・ジブラーンの詩』

先日、ふと出来た時間に本屋さんに寄りました。 詩が読みたい、と思い、前から気になっていた最果タヒさんの詩集を中心に詩集をパラパラと開き、最果タヒさんの詩集でも手に取りたいものがあったのですが、単行本で高かったので、そういえば、と家にあるこの…

崔実『ジニのパズル』

新聞の書評で読み、積ん読していた本をようやく読みました。 book.asahi.com ジニのパズル (講談社文庫) 『ジニのパズル』(崔 実)|講談社BOOK倶楽部 内容紹介(講談社BOOK倶楽部より)「日本には、私のような日本生まれの韓国人が通える学校が、二種類あ…

原田マハ『楽園のキャンバス』

3年前の年末、次男と一緒にスペインに行きました。 ツアーで行ったのですが、そこで何人かの方と仲良くさせてもらいました。 その中に、50代くらいの女性Sさんという方がいました。 Sさんは、「わたしは連絡先交換とかしないのよ」と「日本でまた会えたら嬉…

永田和宏『歌に私は泣くだらう』

以前読んだ河野裕子、永田和宏 『たとへば君 四十年の恋歌』で、永田和宏さんの文章に興味を持つようになりました。 萩原慎一郎さんの『歌集 滑走路』の影響もあり、僕にはこのスタイルで文章を書くことはかなり難しいなと思いつつも、短歌にも惹かれるよう…

渡辺一史『人と人はなぜ支え合うのか』

昨年末に公開された映画 「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」、その映画の原作となった渡辺一史さんの『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』は、僕が大学生だったときに出版され、その内容に衝撃を受けたものでした。 映画…

橋本治『橋本治のかけこみ人生相談』

何で目にしたのか気になったのか自分でまるで思い出せなくて、調べたら出てきました。 歌人の東直子さんによる新聞の紹介欄でした。 文庫なのでいつか読もうと思いチェックしていたのでした。 book.asahi.com 橋本治のかけこみ人生相談 (幻冬舎文庫) 橋本治…

寮美千子『あふれでたのはやさしさだった』

新聞の書評で紹介されていて、興味を持ち読んでみた本です。 book.asahi.com あふれでたのは やさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室 西日本出版社 あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室 内容紹介(西日本出版社より)奈良少…

樹木希林『この世を生き切る醍醐味』

先日、何かの折りに樹木希林さんに関する記事を読みました。 dot.asahi.com 生前、朝日新聞の記者がインタビューした様子が書かれていて、樹木さんは「本にはしないで」と言っていたけれど、出版することになった、とのことでした。 樹木希林さんの『一切な…

キム・スヒョン『私は私のままで生きることにした』

以前紹介した小説チョ・ナムジュさんの『82年生まれ、キム・ジヨン』と同じ時期に知り、気になっていた本です。 読もうか(買うか)悩んでいたのですが、友人たちとの待ち合わせ場所に早く着き、目の前にあった小さな本屋さんで積まれていたので、パラパラと…

矢部太郎『大家さんと僕 これから』

以前紹介したこともある矢部太郎さんの『大家さんと僕』、その後、大家さんが亡くなったことはニュースで知っていましたが、前作がとても良かったので、続編のこの作品も読んでみました。 大家さんと僕 これから 矢部太郎 『大家さんと僕 これから』 | 新潮…

滝沢秀一、滝沢友紀『ゴミ清掃員の日常』

新聞記事で以前読んでとても良かった、マシンガンズ滝沢さんの新刊が紹介されていました。 前作『このゴミは収集できません』がとても良かったので、新刊も早速手に取って読んでみました。 digital.asahi.com ゴミ清掃員の日常 『ゴミ清掃員の日常』(滝沢 …

長沼睦雄『10代のための疲れた心がラクになる本: 「敏感すぎる」「傷つきやすい」自分を好きになる方法 』

自分がHSPだと分かってから、HSP関連の本を読むようになりましたが、今回は書籍で読んだのではなく、cakesでの連載が終わった(=読み切った)ので、感想を書いてみます。 著者は以前紹介した『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』と同じ長沼睦雄さんです…

瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

姫野カオルコさんの『彼女は頭が悪いから』、樹木希林さんの『一切なりゆき』と同じ時に電子書籍だと50%還元セールの対象になっていたので、ポチった作品です。 ちょうど本屋大賞を受賞したときだったのですが、それ以前から各所(主にラジオ)で書評を聞い…

樹木希林『一切なりゆき』

樹木希林さんが亡くなったという報道を聞いた時、本当に衝撃的でした。 「万引き家族」を観たばかりでしたし、たしか『日日是好日』公開中でのことで、希林さんが「がん」であることは知っていましたが、なんだかんだで作品には出演しているし、がんは今では…

鈴木大介『脳が壊れた』

著者の鈴木大介さんの他の作品をいくつか読んだこともあって、いつか読もうと思ってはいたのですが、先日紹介した荻上チキ、ヨシタケシンスケ『みらいめがね それでは息がつまるので』でチキさんが触れていたので読んでみました。 脳が壊れた (新潮新書) 鈴…

ヤマザキマリ『ヴィオラ母さん』

前から読みたいなぁ、と気になっていたのですが、単行本は高いので基本的に買わないようにしているのですが、ついポチってしまいました。 が、結果的にとても良かったです。 もの凄く良かったです。 今の自分に必要なことが沢山詰まった本でした。 ヴィオラ…

西村賢太『小説にすがりつきたい夜もある』

読んでいる新聞で毎回楽しみにしているのが、哲学者の鷲田清一さんの「折々のことば」という欄です。 大学生の時に鷲田さんの本をかなり読んでいたことや、どんなに忙しくても短い言葉を紹介する欄なので読めること、そして、そのちょっとした言葉にはどんな…

穂村弘『世界音痴』

先日書いた荻上チキ、ヨシタケシンスケ『みらいめがね それでは息がつまるので』でチキさんが触れていたので読んでみた本です。 穂村さんの本は去年『本当は違うんだ日記』を読んだのが初めてだったのですが、それが面白かったので、この本もきっと面白いに…

中島らも『今夜、すべてのバーで』

前から「読みたいなぁ」と思っていて、出版が結構前の本なので古書店に寄る度に探していたのですが、どこにも売っておらずそのままだったのですが(近所に図書館もなく)、先日、違う本を購入しようと書籍サイトを開いたら、パッとこの本が表示されたので、…

姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』

発売された当初から読みたいなぁ、と思いつつ、値段が高いので(2000円弱)文庫になるまで待とうと思っていたのですが、この春にまた脚光を浴びていたので、読みたいなぁ、と思っていたら、電子書籍だと50%分ポイント還元(実質半額)キャンペーンの対象に…

荻上チキ、ヨシタケシンスケ『みらいめがね それでは息がつまるので』

いつも(ラジオクラウドで)聞いているラジオ番組Session22のパーソナリティを務める荻上チキさんの新刊が出るということで予約して買いました。 チキさんの本は今までもいくつか読んできたものの、予約購入してまで読んだ理由は、共著者がヨシタケシンスケ…

長沼睦雄『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』

季節の変わり目というか、今年は特に5月6月の毎日の気温の変化の大きさもあるのか、心身共にぐったりする日が続いていました。 新しい仕事が始まった緊張もあるとは思うのですが、中々生きづらいなと思う日々の中で、少し気を落ち着かせてもらっているが、…

ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』

去年からずっと読みたいと思っていた小説をようやく読むことが出来ました。 読みたいと思った理由は、ラジオで数回紹介されていたからで、単行本(は手が出せる値段ではない)なので最初は、読めるのはずっと後かなぁ、と思っていたのですが、今は時間的に中…

荻上チキ『彼女たちの売春』

先日書いた 武田砂鉄『紋切型社会』と同じく、単行本の時から気になっていたけれどなかなか手を出せず、文庫になっていたのを知り、手に取って読んでみました。 彼女たちの売春(ワリキリ) (SPA!BOOKS) Kindle版 荻上チキ 『彼女たちの売春』 | 新…

武田砂鉄『紋切型社会』

ちょっとした時間が空き、喫茶店に入るまでもなかったので、ふと、駅前にあった小さな本屋さんに入ってみました。 大きな本屋さんに行くのはとても好きなのですが、その本屋さんは、すごく小さなスペースに、店主(あるいは書店員)の趣向、思考がくみ取れる…