映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

読書-本・雑誌

武田砂鉄『紋切型社会』

ちょっとした時間が空き、喫茶店に入るまでもなかったので、ふと、駅前にあった小さな本屋さんに入ってみました。 大きな本屋さんに行くのはとても好きなのですが、その本屋さんは、すごく小さなスペースに、店主(あるいは書店員)の趣向、思考がくみ取れる…

ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』

話題になっているのは知っていたものの、中々手が出なかったのですが、購読している無料のメールマガジンで勝間和代さんが触れていたので読んでみました。 自分の行動を変える本ってすごいと思います(2019年2月11日月曜日:勝間和代メールマガジン) 勝閒さ…

チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』

昨年、いろんなラジオ番組でこの作品の書評について聞きました。 もちろんそれは内容についての良さを語るものだったのですが、僕が興味を惹かれたのは、タイトルにあるとおり主人公が82年生まれと、僕と同じような年代であること、そして、人口規模が日本の…

今村夏子『こちらあみ子』

去年だったか一昨年だったか、書評を読んで読みたいなぁ、と思った作品があります。 その作品は『星の子』というものなのですが、中々文庫にもならず、近所に図書館もないので読む機会が無いなぁ、と思っていたら、同じ著者によるこの作品の評価も高かったの…

益田ミリ『きみの隣りで』

就活やらバイト(パート先)がブラック化したり、調停があったりしたので中々ゆっくり本を読む時間と精神的な余裕が無かったのですが、新聞で益田ミリさんの新刊発売の広告を見つけたので読んでみました。 きみの隣りで (幻冬舎文庫) きみの隣りで | 株式会社…

プラド夏樹 『フランス人の性 なぜ「#MeToo」への反対が起きたのか』

先日、こんな記事を読みました。 gendai.ismedia.jp 日本とフランスとの社会生活の違いについて書かれたもので、これ自体興味深い内容だったのですが、そんな時に、こんな本を目にしました。 フランス人の性~なぜ「#MeToo」への反対が起きたのか~ (光文社…

泉谷閑示『「普通がいい」という病』

ずっと積ん読してあった本なのですが、先日読んだ武田友紀さんの『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』の巻末注に記載があったので、引っ張りだして(というか電子書籍で購入してあったので、ダウンロードして)読んでみました。…

姫野桂『発達障害グレーゾーン』

確かTwitterだったような気がするのですが、気になるタイトルの本が流れてきたので、出版してから間がなかったので、レビューなどはまだついていなかったのですが、手に取って読んでみることにしました。 気になった理由としては、以前、元配偶者から僕が「…

レベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』

「#MeToo」ムーブメントの中で新しく知ることになった「マンスプレイニング」という言葉があります。 男を意味する「man」(マン)と解説を意味する「explain」(エクスプレイン)をかけ合わせた言葉です。 一般的には「男性が、女性を見下す、あるいは偉そ…

聖書協会共同訳『聖書』

世界で一番読まれている本であるキリスト教の『聖書』の新しい翻訳版が昨年末に出版されました。 日本ではキリスト教徒は少ないので(多く見積もって200万人)、読んだことのない人も多いかも知れませんが、日本全国にはキリスト教系の学校法人が221、高等教…

カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』

久しぶりに小説を読みました。 (実際は、他にもいくつか小説を読んでいたのですが、いずれも途中で挫折していました。) 結婚式のメンバー (新潮文庫) カーソン・マッカラーズ、村上春樹/訳 『結婚式のメンバー』 | 新潮社 著者:カーソン・マッカラーズ(…

はるな檸檬『ダルちゃん』

年末に今年を振り返る内容のラジオ番組を聞いていたら、2つの番組で同じ作品が取り上げられていました。 最初に聞いた番組はライムスター宇多丸さんのアフター6ジャンクションで(プロが選ぶ2018年ベスト「マンガ」は?【ダルちゃん、えれほん、ほしとんで…

山里亮太『天才はあきらめた』

ラジオなどで何回かこの本の話題を聞き興味を持ったところ、文庫だったので手に取って読んでみました。 天才はあきらめた (朝日文庫) Kindle版 朝日新聞出版 最新刊行物:文庫:天才はあきらめた内容(朝日新聞出版紹介ページより)今日も妬み嫉み恨みつらみ…

Jam『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』

年末にふと「日本タイトルだけ大賞」の2018年の受賞作がSNSで流れてきました。 第11回 日本タイトルだけ大賞|結果発表 「日本タイトルだけ大賞」という賞があること自体知らなかったのですが、その受賞作品を観ていたら、受賞作は結構知っている本でした。…

燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』

年末になると、というか、音楽だったり本だったり、映画だったり流行語だったり、いろんなものが1月以上残して一年の締めくくりをし始める様子を見て、今年も終わるんだな、と実感します。 まだ11月だったと思うのですが、Web本棚サービスのブクログが大賞…

山田ルイ53世『ヒキコモリ漂流記』

先日、ネット記事でこんなものを読みました。 gendai.ismedia.jp 家にテレビがあったときからあまりバラエティ番組は観なかったので、顔しか知らなかった髭男爵の山田ルイ53世さんが出した『一発屋芸人列伝』に関して、BuzzFeedなどで活躍されていたライター…

マシンガンズ滝沢秀一 『このゴミは収集できません』

購読しているPodcastの番組で取り上げられた本です。 第76回『このゴミは収集できません』『東十条の女』: 本と雑談ラジオ Podcastの番組で取り上げられる前から、Twitterで知っていて、本の評判も聞いていたので、手に取って読んでみることにしました。 『…

齋藤直子『結婚差別の社会学』

前から気になっていた本で、メディアや他の本でも触れられていたのですが、自分にしては買うには勇気のいる値段だったのですが(図書館の近くに暮らしたい、と最近強く思うようになりました)、買って読んでみました。 結婚差別の社会学 結婚差別の社会学 - …

平野啓一郎『ある男』

以前読んだ『マチネの終わりに』がとても良かったので、それ以来平野啓一郎さんの作品を読むようになりました。 秋にcakesで新刊『ある男』の連載があり、毎日、公開されると何日間かは無料で読めたので、毎日楽しみに読んでいました。 全部で46回、つまり46…

山崎啓支『「体感イメージ」で願いをかなえる』

以前読んだNLPに関する本(山崎啓支『マンガでやさしくわかるNLP』)で、奥付に著者のサイトやメールマガジンの案内が載っていたので、登録してみました。(NLP=神経言語プログラミングについては→神経言語プログラミング - Wikipedia) いまいち自分にはす…

細川貂々、水島広子『やっぱり、それでいい。』

大きく上下する訳ではないのですが、メンタルの状態が低空飛行を続けています。 以前紹介した、細川貂々さんと水島広子さんの『それでいい。』がとても良く、(一時的には薬も飲まなくなり)回復に大きな効果があったので、その続編であるこの本を読んでみる…

三浦しをん『あの家に暮らす四人の女』

ラジオにもたまに出ている三浦しをんさんの小説を読んでみました。 本当はラジオ番組に出ていた時に話題になっていたのは『ののはな通信』なのですが、そちらはまだ単行本なので、文庫で読める本の中で興味が沸いたこの作品にしてみました。 ちなみに、先日…

武田友紀『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』

HSP(High Sensitive Person)という言葉を聞いたことがありますか? 僕が初めてこの言葉を聞いたのは、経済評論家の勝間和代さんがやっている無料のメールマガジンで、メールマガジンには勝間さんがどうやって料理をしているかや、どういう端末を持ち歩いて…

マイケル・ボーンスタイン、デビー・ボーンスタイン『4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した』

いつも聞いているラジオ番組(荻上チキ Session-22)で話題の本として、アウシュヴィッツから生還したポーランド系ユダヤ人父娘が書いた本と、2人へのインタビューが紹介されていました。 【音声配信】特集「話題のノンフィクション『4歳の僕はこうしてアウ…

内澤旬子『身体のいいなり』

いつも聞いているラジオ番組(荻上チキSession-22)を聞いているときに、オープニングトークで内澤旬子さんの本が触れられていました。 内容に深く触れるというよりは、タイトルの「身体のいいなり」ということについて実感する出来事があった、という流れで…

岸政彦『はじめての沖縄』

この秋は、沖縄で知事や名護市長選挙があり、メディアでも様々な角度から沖縄やその選挙について取り上げられていました。 ネットメディアではポリタスに載っていた樋口耕太郎さんの論考が秀逸だったのですが、改めて沖縄について、知るところから初めてみよ…

木皿泉『二度寝で番茶』

先日Instagramをなんとなしに流し見ていたら、友人が読んだ本をあげていました。 友人があげていたのは木皿泉さんの『お布団はタイムマシーン』だったのですが、僕は木皿さんの書いたものは『昨夜のカレー、明日のパン』しか読んだことがなかったので、読ん…

鈴木るりか『さよなら、田中さん』

以前、村田沙耶香の『授乳』について書いたら、大学時代にスリランカに一緒に行った友人が、「最近読んだ中では気に入っている」とのことで教えてくれた本です。 スリランカに行った理由は、その前に起きたスマトラ沖地震による津波被害に遭い、さらに当時民…

借金玉『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』

以前から気になっていた本なのですが、(主に値段が理由で)手を出さずにいたのですが、最近またよく聞いているPodcast(本と雑談ラジオ)でも取り上げられていたので(第70回『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』『睡蓮』: 本と雑談ラジ…

斉藤章佳『男が痴漢になる理由』

以前から気になっていた本だったのですが、電子書籍でも僕にとっては結構高いのでためらっていましたが、読み物だけでなく、Podcastやラジオなど、僕が日常的に接している情報源で取り上げられていたので、手に取ってみました。 いろんな番組などで言及され…