映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

坂口恭平さんの「躁鬱大学」

 五月に入ってから、毎日楽しみにしている連載があります。
 それが、坂口恭平さんの「躁鬱大学」です。 

 

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 連載と言っても、坂口さんが無料でアップされているので、本当にその日の朝に書いたものが載っているようです。

 始まったのがゴールデンウィーク近辺だったこともあり、「また坂口さんが面白そうなことしてるな」と思って、つい読み始めたのですが、これが本当に面白いです。
 最初はそもそも「カンダバシ」って誰?、「神田橋語録」って何?と思ったのですが、文章だけでなく、「講義」にも発展し、文章だけでなく、音声版も聴いています。

 神田橋語録はネットで探したら出てきたので(神田橋語録:波多腰心療クリニック(PDF))、プリントアウトしました。
 坂口さんがテキストにしている神田橋語録も読んでいてすごく楽になるのですが、坂口さんの「講義」も本当に良いです。

 僕はうつ病で、医師の診断からすれば「躁鬱病」(双極性障害)ではないのですが、当てはまることが多すぎて、途中から自分は「躁鬱人」であると認めざるを得なくなりました。
 そろそろ、この坂口さんの連載も終わりになると思いますが、僕はまた生きるのが楽になりました。
 それは、具体的な対処法が載っていたこととともに、同じ感覚を持って生きている人がいる、ということを知ることが出来たからです。

 ですが、一番難しいのが、処世術です。
 躁鬱人ではない人とお金を稼ぐための生活を普段送っている僕はどうしたら良いのか、昨日書かれた「 その15」でもある程度の処方を書いてもらえましたが、まだほんのちょっと「それでもなぁ」と思ってしまう自分がいるので、終わりまで楽しみにしたいと思います。