映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

読書-月間レポート

読書グラフ

年が明けたので、去年を振り返ってみたいと思います。 僕は、本や映画など、一応観たものはアプリで記録を付けているのですが、そのアプリで読書記録というグラフを表示してみたら、自分でも興味深いグラフになっていました。 読書記録なので、読んだ本(登…

『透明な迷宮』

平野啓一郎さんの小説ですが、今回は短編集を読みました。 透明な迷宮(新潮文庫) Kindle版 表題の「透明な迷宮」は出だしからとても不思議な話で、そして、最後も不思議な感じで終わり、とても印象深い作品でした。 ブダペストが物語の舞台になっているの…

『顔のない裸体たち』

先日、『一瞬の光』について書いた時に「今度は女性が書いた小説を読む」、と書いたのですが、平野啓一郎さんの小説です。 いや、『マチネの終わりに』が良かったので、とりあえず、平野啓一郎さんの小説で手に入るものを読んでいたのです。 顔のない裸体た…

『一瞬の光』

平野啓一郎さんの小説を読んで以来、小説を読む日々が続いています。 今回読んだのはこの作品↓ 一瞬の光 (角川文庫) Kindle版 この作品を読むまで著者の白石一文さんのことを知らなかったのですが、読後に調べたら、この作品がデビュー作とのことでした。 (…

『かたちだけの愛』

平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』を読んで以来、また小説を読むようになりました。 高校生の時に小説をたくさん読んでいたのですが、そのきっかけは福田和也さんの『作家の値うち』という本をたまたま書店で手に取ったからでした。 それまでは既に評価…

『友だち幻想』

先日、新聞を読んでいたら、こんな記事を見ました。 「友だち幻想」急に売れ出す 9年前出版、あの童謡も…(朝日新聞2017年6月6日) へー、こんな本があるんだ、と思っていたときに丁度古本屋さんに寄ったところ、あったので買って読んでみました。 友だち幻…

『内向型人間のすごい力』

先日も少し触れましたが(「発達障がいではなく、HSPなのかも」)、こんな本を読みました。 内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫) Kindle版 何でこの本を目にしたのか、気になったのかは忘れてしまいましたが、気になったので読み始…

『マチネの終わりに』

先日、久しぶりに小説を読みました。 正確に言えば、小説自体は読むこともあり、それは村上春樹の新刊だけでした。 高校生の時に、当時その高校は蔵書が高校にしてはかなり多く、(授業中、特にやることがなかったので)小説をたくさん読んでいました。 その…

『北欧女子オーサのニッポン再発見ローカル旅』

以前紹介したことのある、オーサ・イェークストロムさんが、「旅」をテーマにしたコミックエッセイを出していたので読んでみました。 北欧女子オーサのニッポン再発見ローカル旅 Kindle版 オーサさんが書いた『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』シリー…

『〈喧嘩とセックス〉夫婦のお作法』

先日、発売前から知人たちが、普段は教育や育児について記事や本を書いているおおたとしまささんが夫婦についての本を出すということを話題にしていました。 僕自身もおおたさんの記事はいくつか読んだ事があり、本は『男子校という選択』くらいしか読んだ事…

『ちょっとそこまで旅してみよう』

今日も最近読んだ本について。 益田ミリさんの本については今までも何度か取り上げてきましたが、文庫で出たということで買って読んでみました。 ちょっとそこまで旅してみよう (幻冬舎文庫) 元々は2013年に刊行された『ちょっとそこまで ひとり旅 だれかと…

『いのちの車窓から』

最近、読んだ本のことを書いていなかったので、久しぶりに最近読んだ本のことを書いてみます。 いのちの車窓から 星野源という人をどのように認識したのかは、人それぞれいろいろあると思います。 たぶんツレや両親だったら、NHKの朝の連続ドラマを見続け…

『炭水化物が人類を滅ぼす』

糖質制限をしていることを書いていますが、きっかけとなった漫画(「糖質制限でうつ病が治った話」:note)で紹介されていた本です。 炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書) 新聞の広告や本屋さんで見かけたことはあったものの、…

『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』

最近読んで面白い(という表現をして良いのか分からないのですが)と思った漫画があります。 ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1 (ヤングアニマルコミックス) なんだか観たことがある画だなぁ、と思ったら、以前読んで面白かったこの本の作者でした↓ さよならタ…

『さよなら、カルト村。』

以前紹介したことのある本の続編が出ていて(「4月に読んだ本」)、前作がとても面白かったので、続編も早速読んでみました。 さよなら、カルト村。 「カルト村」とあるのは、ヤマギシ会のことで、ヤマギシ会という名称が本文に出てくることは無いのですが…

『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』

先日、Amazonでおすすめ商品としてこの本が表示されました↓ うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち(角川書店単行本) 作者の田中圭一さんのことは、以前noteで作品を読んだことがあったので知っていて、その時も「うつ」の話でした。 はぁとふる売国奴 | note …

『学校って何だろう―教育の社会学入門』

先日、知人(大学院生)が自身の歩みを振り返りつつ、原点となった本としてこの本を紹介していました↓ 学校って何だろう―教育の社会学入門 (ちくま文庫) 苅谷剛彦さんの本は読んだことがあったような気はするものの、この本は読んだことがありませんでした。…

『夜空の下で』

一旦読み始めたまま放置していた本をふと読み返してみました。 夜空の下で(集英社文庫) 益田ミリさんが漫画を、宇宙に関するコラムを薩摩川内市せんだい宇宙館職員の安藤和真さんが書き、それぞれが交互に掲載されています。 満点の星空を「綺麗だな」とは…

『路上のうた』

以前から持っていたのに置きっ放しにしていた本を読みました。 路上のうた ホームレス川柳 路上生活(いわゆる「ホームレス」生活)を送る人たちが販売員となっている「THE BIG ISSUE」。 ビッグイシュー日本版|BIGISSUE JAPAN 販売員の生活をささやかなが…

『せいのめざめ』

前の月に読んだ本をまとめて書いていましたが、そうするとどうしても1回に書く量が多くなってしまって面倒になってしまうので、たまには一冊ずつでも書いていこうと思います。 せいのめざめ 著者の益田ミリさんは僕が好きな作家で、映画にもなった『すーち…

1月に読んだ本

2月になったので、先月読んだ本について書いていきます。 ちなみに最近は、Kindleで読める本はKindleで買うことが多くなってきました。 理由としては、①Kindleの方が安い(ことが多い)、②すぐに読み始められるからです。 ということで、…

4月に読んだ本

恥ずかしげもなく今回も先月中に読んだ本について書いて見ます。 まずはこちら↓ 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想 この本の著者である荻上チキさんがパーソナリティを務めているラジオ番組「セッション22」…

1月に読んだ本

ちょっと遅くなりましたが、先月読んだ本についてです。 というか12月から続く体調不良で本当に本を読む余裕さえなく、今回は2冊だけになります。 始めよう。瞑想~15分でできるココロとアタマのストレッチ~ 光文社知恵の森文庫 とにかく身も心も何と…

12月に読んだ本

今月も恥をさらして、先月読んだ本について書いて見ようと思います。 度々書いていることですが、体調不良が続いているということで、本は殆ど読めませんでした。 活字が読めないような時でも、漫画を多く読んだり、映画を多く見たりする事もあるのですが、…

11月に読んだ本

一昨日、ムスメM(4歳)に「明日の次は12月だねー」と言われて驚愕し、先日、「一年がはえーな」と言っていた高校生たちに「年取るともっと早く感じるよ。早く感じることで年を感じるよ。」と答えたワタクシ。 12月になったので、今月も恥をさらして先…

10月に読んだ本

11月になったので、先月読んだ本について書いてみたいと思います。 まずはこれです↓ 大不況には本を読む (河出文庫) 橋本治さんの本を読むのは初めてなのですが、コラムが割と好きなのもあって、タイトルに惹かれて読みました。 社会風刺というか、社会を…

9月に読んだ本(後編)

昨日の続きで、9月に読んだ本について書いていきます。 [音声DL付]現代語訳でよむ 日本の憲法 ー憲法の英文版を「今の言葉」に訳してみたらー この本は、僕が聞いている荻上チキがパーソナリティを務めるラジオ番組「セッション22」で紹介されたので興味…

9月に読んだ本(前編)

10月になったので、先月読んだ本について書いてみたいと思います。 今こうしてどれ読んだっけ?と思い出しながら書いていると、あんまり読んでいなかったことにちょっと愕然とした気分になっています…。 あと、今まで2回、こうして前月に読んだ本について…

8月に読んだ本(後編)

昨日の続きで、8月に読んだ本について書いていきます。 セックス格差社会 (宝島SUGOI文庫) この本も僕の中では【男のつらさ】に関連して読みました。 関連する図書ということで表示され、レビューも多くは好評だったので、古本を見つけたので読んでみました…

8月に読んだ本(前編)

9月になりました。 先月書いた7月に読んだ本について(「7月に読んだ本」)に珍しく反応があったので、今月も恥をさらしたいと思います。 ちなみに、ちょっとだけ8月の振り返りみたいなことを書くと、夏休み中は常に誰かが具合が悪いような状況でした。 …