映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

新入社員

まず最初に断っておきたいのは今から書くことは何が正しく、悪いか、あるいは良い悪いとか、そもそも誰かを糾弾したり評価したりするつもりもないということです。 そのことをまず書かなければならない今の社会には少なくない絶望を感じるものの、ここに書く…

「永遠が通り過ぎていく」

有給休暇を1年間に5日は取らないといけないことは十分承知の仕事をしているのですが、取る必要もなく、僕が働いている会社ではコロナにかかっても特別休暇扱いではなく、有休で処理するということもあり、取るタイミングがないな、と思っていたら、上司に…

自分の感受性ぐらい 自分で守れ ばかものよ

最近ずっと、というのは正確ではなくて、そこにあるというのがタイトルに書いた茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」という詩です。 自分の感受性くらい 今まではずっと、言葉・文章にすることによって自分を保つ生活をしていましたが、それが良いことな…

モヤモヤの正体

毎年年賀状を出しています。 その多くは結婚したときに出すようになった親戚なのですが、中学の時の担任、高校・大学の友だちだったりします。 殆どの人は1年に一度も会わずにいるので、自分自身を含め生存確認でもあるのですが、ネットではつながっていな…

2021年の感想

もうかなりの間、自分としては多分これ以上なかったくらい文章を書くということをしていなかったこの1年。その理由としては、2021年というこの1年「何もなかったな」ということしか思い浮かばないからなのだと思います。何もなかった、と他の人に言えば、転…

羅川真里茂『ましろのおと』

(職場の人がずっと欠勤している上に引継ぎもあり)心底疲れ果てています。 その中、仕事探したり(決めました。自分の中での本命は落ちたのですが、親と子どもたちは暮らす場所が近くなるということで喜んでいました。)、それに伴い引っ越しの準備したり(…

「グリーンブック」

観たいなぁ、と思っていた映画がAmazonで観られるようになっていたので見ました。 最初は今自分が置かれている状況から(転職(第一志望に落ちた)と仕事(人がいない。休みたい。))、気軽な映画をと思っていたのですが、引き込まれていきました。 グリー…

七海仁・月子『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』

先日最新刊(5巻)が出て、やっぱ良いなぁ、と思いつつ、そういえばここにはこの作品のことを書いたことがなかったので、書いてみようと思います。 最初に目にしたのは、ちょうど去年の年明けに1巻が出たタイミングに近く、確かAmazonか何かで、おすすめ作…

渡辺憲司『生きるために本当に大切なこと』

ある日、ふとネットでこのニュースが表示されました。 mainichi.jp ここに写っているのはよく見覚えのある顔で、母校(大学)の学部の名物教授であり、その後母校(高校)の校長になった渡辺憲司先生です。 学部では同じ文学部にいたものの、僕自身は大学で…

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」

いつか観たいリストに入れておいた作品がAmazonで観られるようになっていたので、観ました。 2015年の作品なので、どこでチェックしたのかは忘れてしまいましたが…。 単に主演のジェイク・ジレンホール(ギレンホール)が好きだからかもしれません。 雨の日…

「ガーンジー島の読書会の秘密」

年始に子どもたちに会った際に頼まれていた、クレヨンしんちゃんの映画、当初は4月末から公開ということだったのですが、緊急事態宣言の影響で公開が延期され、ゴールデンウィークあたりには映画見つつ、子どもたちに会えるかな、と思っていたら、ずるずる…

「花束みたいな恋をした」

普段は直近で観た映画について書いているのですが、今回は誰かとこの映画の話をしたいな、というか、どう思ったのか聞きたいな、と思ったものの、結局誰とも話が出来ずにいるので、書いてみようと思います。 そもそも、恋愛系の映画は苦手というか、避けてい…

「火口のふたり」

今回も観たいなと思っていた映画がAmazonで観られるようになっていたので観た作品です。 映画館で観ようという感じではなく、この映画が公開されたとき、たまたま原作者の白石一文さんの小説を読んでいたこともあり、映画評を読んで、観られるようになったら…

「運び屋」

ゴールデンウィークになったからなのか、仕事を辞めることが決まり、後任も正式に決まったことからか(でもまだ入ってきていない)、文章を書く気が少しずつ戻ってきました。 僕はこうして文章を書いてきたし、これからも書ける生活をしていきたいなと思って…

「アリー スター誕生」

久しぶりに映画について書いてみます。 映画自体は結構見ているのですが、中々書く気にはなれず、それは仕事とも大きく関わっているのですが、それはまた違う時に(書く気が起きたら)書くとして、結論的なことを書くと、とりあえず今の仕事を辞めることが決…

わかりあえないことから

今日は(も)うまく眠れるような気がしないので、久しぶりに文章を書いておきます。僕はこうして、文字にすることによって生きて来たので、今日もそうすることによって今日という日を終わらせようと思います。 今日同僚から言われた言葉を何回か反芻し、その…

2020年とこの1週間

夏が終わる頃、2020年に何があったのか、自分の周りのことだけでも記録しておこうと思っていました。 記憶はすぐに薄れていくし、時が過ぎれば過ぎるほど、誤作動も発生してしまうので。 夏が終わる頃だったら、まだ1月からのこともなんとか書けるのではと思…

「フランクおじさん」

久しぶりに文章で書いておきたい作品だったので書いてみます。 Twitterとかでちょこっと書くだけでは不十分で、書くことで僕自身の中にあるものが何かしら整理されると思うので。 映画館で映画を観たのは前に書いた「スペシャルズ!」ですが、相変わらず映画…

「スペシャルズ!」

観たいなぁ、と思っていた作品が公開されたので映画館で観てきました。 観たいな、と思ったのは、この作品の監督が『最強のふたり』と同じ、エリック・トレダノとオリビエ・ナカシュなのと、僕自身が生きる中での課題と考えている、「障害児・者」と「居場所…

テイラー・スウィフトの「the 1」和訳

最近、新しい歌を聴きたいなという気持ちもあり、AmazonMusicの「All Hits」というプレイリストを流しています。 その中でもいくつかの曲が良いな、と思ったのですが、テイラー・スウィフトの「the 1」という曲が耳に残ったので、訳してみました。 www.youtu…

アルフレッド・D・スーザ(Alfred D' Souza)の詩2

先日書いた(訳した)アルフレッド・D・スーザ(Alfred D' Souza)の違うバージョンの詩を見つけたので訳してみました。 原文は以下の通りです。 For a long time it seemed to me that life was about to begin – real life.But there was always some obs…

アルフレッド・D・スーザ(Alfred D' Souza)の詩

ちょっと目に留まった詩を和訳してみます。 原文は以下のものです。 For a long time it seemed to me that life was about to begin - real life.But there was always some obstacle in the way,something to be gotten through first, some unfinished bu…

パステル画はじめました

タイトル通り、パステル画を描き始めました。 何故描き始めようかと思ったのかというと、坂口恭平さんがパステル画を描いている動画をYouTubeでアップしていて、それを観て、(ものすごく失礼なことなのかも知れませんが)僕にももしかしたら描けるかもしれ…

銭湯

新聞を読んでいたら、以前家族と暮らしていた時に通っていた銭湯が紹介されていました。 新聞記事にあるように改装したことで「おしゃれ」ということで人気のお店になったのですが、逆に僕にとっては、それが理由でこの銭湯には通わなくなりました。 digital…

一言付け加えてもらえませんか

坂口恭平さんが、『躁鬱大学』で、躁鬱人はとにかく「書きましょう」と書いているので、書きます。 note.com 僕は今、イライラしています。 めちゃくちゃイライラしています。 どうしたらいいのか分からず、とりあえずTwitterに書き、そして、同僚に「愚痴で…

「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」

観たいと思っていた映画がAmazonプライムで観られるようになっていたので観てみました。 こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』公式サイト 作品データ(映画.comより)監督 前田哲製作年 2018年製作国 日本上映…

グレイソン・ペリー『男らしさの終焉』

(コロナ禍で)時間が出来たので、読もうと思っていて積ん読していた本を読むことが出来ました。 最初に目にしたのは、新宿の紀伊國屋書店だったかだと思うのですが、表紙とタイトルに目が奪われ、その時はまだ出版されてすぐだったということもあり、レビュ…

ピルカッター

昨年末に転居したので2月から新しい病院に通うようになり、 薬が追加されました。 今まで飲んでいたのは2種類です。 ・抗うつ薬(SNRI:カプセル)・睡眠薬(割と強く、(主に性)犯罪に用いられたりもするものを規定量の2倍:錠剤) 睡眠薬を規定量の2…

坂口恭平さんの「躁鬱大学」

五月に入ってから、毎日楽しみにしている連載があります。 それが、坂口恭平さんの「躁鬱大学」です。 note.com 連載と言っても、坂口さんが無料でアップされているので、本当にその日の朝に書いたものが載っているようです。 始まったのがゴールデンウィー…

「きみの鳥はうたえる」

佐藤泰志原作ということでチェックしていた作品がAmazonプライムで観られるようになっていたので、観てみました。 きみの鳥はうたえる 作品データ(映画.comより)監督 三宅唱製作年 2018年製作国 日本上映時間 106分配給 コピアポア・フィルム映倫区分 Gあ…