映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

両親フルタイムでも保育園には入れません

さて、先日、「『1人親は働くな』ということ?」というタイトルで、保育園入園をめぐるおかしな現状を紹介しました。

やはり、というか、残念なことに、知らない方も多かったので、今回も保育園入園をめぐるおかしな現状を紹介したいと思います。

それは、「両親がフルタイム勤務でも子どもが保育園に入れない」ということです。

僕らが住んでいる区で保育園に入園出来た指数(保育園に入園する際は指数制で高い指数の人から入園出来ます。指数は各自治体によって異なります。)を聞いたところ、「両親がフルタイムでも第一子だとほとんどの子どもは保育園に入園出来なかった」ということが分かりました。

きょうだい加点というものがあり、きょうだいが認可保育園に在園していると加点されたりするので、そういう加点で差が付き、第一子の場合は殆ど入園出来ませんでした。

これは、僕らの区だけの話なのかと思って、「なんてひどい区なんだ!」と思っていたら、ツレ友人(長男をMと1ヶ月違いで出産)が住んでいる世田谷区でも同じだったと言うことです。

仕方が無いので、4月からは事前に申し込んであった無認可保育園に通うことになるということです。

認可保育園と無認可保育園とどのような差があるのかの説明はとても長くなってしまうので割愛しますが(改めて書きます)、保育園に入れなかったら、「子どもを育てるのは1人で十分」と思ってしまうように思います。

きょうだい加点の差でその子どもが保育園に入園出来るかどうかの差がある、ということは、つまり、上の子どもが保育園に入れている人は、次の子はさらに保育園に入れる可能性が高いということになります。

保育園に入れるか入れないかという差は、親が働いていたりしつつ子どもと送る生活において天と地と言えるほどの差があります。

なので、今、子どもが保育園に入れている人たちは「もう一人」と考えるかも知れないけれど、保育園に入れなかった人たちは「もう一人」と考えることは少ないと思います。

両親がフルタイムなのに、「第一子」ということが保育園に入園出来るか出来ないかの差という現状は、そもそも子どもや家庭に差を付けていておかしいですし、子どもをさらに産みにくくしてしまう、とてもおかしな状況だと思います。

やはり、今のシステム、制度を根本的に変える必要があると思います。

また、これは余談(?)になりますが、育児休暇の取り方も注意が必要になります。

なぜなら、保育園の申込みの前に無認可保育園に預けていると(受託)指数が加点されるからです。

なので、母親が早めに仕事に復帰したいという希望を持ち、ならば、父親が母親の復帰後に育児休暇をとって子どもの面倒を見ていると、逆に保育園に入園出来る可能性が低くなってしまうのです。

乳幼児の間だけ取れる育児休暇を取って、乳幼児期から子どもとの関係を築きたいと願うのは、女性男性関係なく多くいます。

しかし、育児休暇の取り方によっては、保育園入園の可能性が低くなると分かってしまえば、育児休暇取得のハードルはますます高くなるでしょう。

政策として、育児休暇取得を促しているのか、はたまたそうでないのか、全く分からない現状と言えます。