映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

2011年の男性の育休取得率

久しぶりに堅い話です。

先日26日に、厚生労働省が発表した「2011年度雇用均等基本調査」によると、2011年10月1日までに育児休暇を取得した男性が2.63%で前年(1.38%)に比べほぼ倍増し、過去最高となったことが伝えられました。

このことを知ったのは、ファザーリング・ジャパンメーリングリストで、当然のことながら、喜んでいる方がとても多かったです。

でも、調査の数字というものは、どのように調査したものなのかは当然のことながら、どうやってその数字を分析し解釈するか、ということの方がより重要になってきます。

では、僕はどのようにこの数字を見るか?

そもそも育休取得率がこんなにも騒がれる理由は、「育休を取得したいと思っている人(率)と実際に取得出来た人(率)に差があることが問題だ」と考えられているからです。

なので、僕は、この2.63%という数字に特に意味を付けても仕方が無いと思っています。

それよりも、育休を取ろうとしたけれど、取れなかったのはどのくらいだったのかを出さないと意味が無いと思っています。

それは、男性とか女性とかは全く関係がありません。

女性は87.8%が育休を取得出来ているから、「大丈夫」なわけではありません。

実際に女性でもどれだけの人が育休を取りたいと思って、取れたのか、あるいは取れなかったのかが重要です。

他の調査では、男性でも育休を取得したいと願っている人が多い、という結果が出ていますが、対象者や方法が違うので、比較することはできません。

話が長くなってしまうので、今回はこの記事を紹介するだけにして、次回、「男性は育休を取るべきか?」ということについて僕なりに考えていることを書いてみたいと思います。