映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ワークライフバランス」という言葉はもうやめませんか?

昨日ちょっと触れた、「WLB:ワークライフバランス」という言葉について、僕が考えていることを少し書いてみたいと思います。

ワークライフバランスという言葉、前から気になっていました。

何が気になるのかというと、「最近よく聞くなー」とかではなく、なんで「ワーク」が先なのだろうか?と。

「屁理屈」とか「細かいことを」とか言われてしまうのかも知れませんが、「ワークライフバランス」という言葉を使っている限り、どんなに「仕事と生活のバランスを」と呼びかけたところで、結局、「ワーク」が第一であり、優先すべきであり、中心なんだろうな、と思ってしまうわけです。

なので、この「ワークライフバランス」という言葉を聞いていて思うのは、「ライフワークバランス」という言葉を使えるかどうか、つまり、第一にすべきもの、優先すべきもの、中心にあるのは、「ライフ」であって、それに合わせて「ワーク」のバランスを取る、という風になれば、実際かなり意識としても変わるのだろうと思います。

ワークライフバランス」という言葉を聞くと、結局「ワーク」最優先なんだな、と思ってしまうのは、ある実例を聞いたことがあるからです。

子どもたちに、「あなたの将来の夢は?」と聞くと、日本の子どもたちは「職業」を答えるそうです。

しかし、ヨーロッパの国では、職業ではなく「どのように生きるか」を答えるそうです。

このことは、自分の実感としてもとても的を射たものでした(僕も小さい頃にこの質問を受けて「職業」を答えていました)。

でも、人間が生きる時に一番大切なのは、職業ではなく、生き方だと思います。

「職業」を中心に生きたら、その職業がなくなってしまったら生きられなくなります。

でも、希望の「生き方」に職業や仕事を合わせて行けば、職業や仕事がなくなっても生きられるように思います。

そして、それは、「ワーク」ではなく、「ライフ」を中心にするということでもあると思います。

ワークライフバランス」という言葉が早く「ライフワークバランス」に変わらないかな、と願いつつ、子どもたちに「職業」だけを「将来の夢」として答えさせるのも、そろそろ終わりにしてもらえないかな、と思っています。