映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『母の友』2014年9月号

毎号読んでいる『母の友』、1年ちょっと毎号読んでいるのでマンネリ化しつつあるものの、毎回何かしら「気合い入ってるなぁ」とか思わせる記事があるので、新しく出るとやっぱり買って読んでいます。

ちなみに、雑誌はこれの他は読んでいる物は特にありません。

母の友 2014年9月号

今回の特集は、「お年寄りと読む絵本」というもので、こちらはあまり興味が持てませんでした。

自分の祖父母は既に他界してしまったし、両親はまだ「お年寄り」といった感じでもないし。

両親がもっと年老いた時の「予習」としては良いのかもしれませんが、そこまで興味が持てませんでした。

もう一つの特集が「あのとき、母として」という読者による手記でした。

こちらは2つの文章が載っていて、ひとつ目の方はあまり興味が持てませんでした。

が、ふたつ目の文章が頭をがつんと殴られるようなものでした。

内容としては、「死産」です。

「死産」は、妊娠、出産のことを何回か身近で経験していると「それなりにある話」ではあるのですが、ここに載っていたのは「10ヶ月目の死産」でした。

昨日までぽこぽこ動いていた子供、そして「当たり前のように元気に生まれてくると思っていた両親」。

でも、陣痛が来て、調べてみると胎児の心臓が止まっていた…。

それでも、陣痛は来ているので、その子が既に死んでいると分かっていても、産まなければならないお母さん。

元々涙もろい僕ですが、この手記はなんというか、涙なしには読めないとかそういうレベルではなく、頭をがつんと殴られたような気がしました。

生まれて来てからも原因不明で突然死のこともありますし、流産、死産もありますが、もう生まれる、というその段階になって突然心臓が止まってしまう。

悲しみを共有することも慰めることも出来ませんが、少なくとも、妊娠が分かったカップルや、妊娠を望む人、そして妊娠する可能性のある人たちには「情報」「知識」だけだとしても、知っておいて(知らせておいて)ほしいな、と切に思いました。