映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『ツレはパパ2年生』

(僕の中で)日本一有名な主夫が主人公の育児関連書が文庫で出たので、読んでみました。

 

ツレはパパ2年生 (朝日文庫) ツレはパパ2年生 (朝日文庫)
(2012/05/08)
細川貂々

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書いているのは、漫画家、イラストレーターの細川貂々さんで、パートナーのツレこと望月昭さんとの育児について書かれたコミックエッセイです。

以前、『ツレはパパ1年生』を紹介したことがありますが、その続編になります。

2年生の今回は、およそ9ヶ月からの出来事が書かれています。

 

ツレさんが、育児&家事のファーストパーソンを担っていて、貂々さんがお仕事するという形なので、我が家と状況は似ています。

が、どんどん、僕は子どもが増え、Tも既に5歳になったので、「これから起きることをあらかじめ知っておこう」というスタンスでは残念ながら読めません…。

 

でも、自分でも忘れていたような出来事が書かれていて、そこが面白かったです。

今は全く珍しくなくなりましたが、Tが生まれ、乳児だった5年前はまだ「男性育児」はとても珍しかったです。

今では、休日だけでなく平日の昼間でも男性が小さな子どもをベビーカーだけでなく、抱っこひもで抱っこしているのを見かけますが、5年前は、全く違いました。

「平日の昼間に乳児をベビーカーで押している男性」というのはとても珍しい存在でした(抱っこひもならなおさら)。

そういうちょっとした出来事が書かれていて、「あー、そうだったなー」と懐かしく読みました。

 

育児って、当たり前の事ですが、子どもはそれぞれ違うので、その子がやることも、他の子は全くやらなかったり、時期が違ったりします。

そういう違いがあって当たり前なのに、育児雑誌とかを読むと「○ヶ月から△ヶ月のあいだにします」とか書かれていて、それからずれてしまうことが不安になってしまったりします。

でも、細川貂々さんが書く物は、別に「この子育てが標準です」みたいな感じもないので、貂々さん、望月さんはちーとくんをこういう風に育ててるんだ、というのが伝わってきて、なんだかとても良い感じがします(とこの文章で僕が言いたいことが伝わっているかは甚だ疑問ですが…)。

短く、すらっと読めるので、立ち読みとか図書館で読んでみるのをおすすめします。