映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「デビルズ・ノット」

この映画もTSUTAYAディスカスから送られてきたときに、どんな内容だから借りたのか忘れてしまっていました。

 

デビルズ・ノット [DVD]

 

観始めても、思い出すことが出来なかったのですが、実話を元にした映画です。

 

その実話というのは、1993年5月にアメリカ合衆国アーカンソー州ウェスト・メンフィスで3人の子どもが死体で発見されたという事件です。

容疑者として、地元の3人の高校生が逮捕され、裁判にかけられます。

3人が犯人ではないのではないか、と被害者の1人の母親や、弁護士団の1人は徐々に思い始めるものの、、、という内容です。

 

映画ではこの部分まで描き、その後はかなり短く、文字での説明だったりなのですが、実際には、新証拠が見つかり、(死刑執行が迫っていたために)司法取引をして、釈放された、ということになっています。

 

この話、なんか知ってるよな、と思ったのですが、真っ先に思い浮かんだのは、足利事件でした。

いや、正確には足利事件と言うよりは、足利事件をも含む、北関東連続幼女誘拐殺人事件です。

 

新証拠から、DNAも検出され、真犯人を捕まえようと警察が本気で捜査すれば今からでも出来るのではないか、と思わせるところは、北関東連続幼女誘拐殺人事件で真犯人にまで迫った、清水潔さんの『殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』とかなりリンクしました。

 

初動捜査のミスや、警察が犯人を誰でも良いから捕まえようとしていたところ、そして、目星を付けたら、徹底的にその容疑者にあう証拠や自白を積み重ねていくところ。

 

「約20年前の出来事なのにアメリカって怖いなー」ということはとても簡単ですが、日本でも、上に書いたように足利事件や北関東連続幼女誘拐殺人事件のようなことがあること、そして、既に死刑が執行されていますが、飯塚事件も真犯人は違うという指摘もあるので、対岸の火事ではありません。

「デビルズ・ノット」の事件も約20年前、そして、日本の事件も約20~30年前ですし、幼女や児童という子ども複数が被害者であるというところも類似していて、全く違う場所での出来事ですが、共通点があること自体が不気味です。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2016年に観た映画ランキング

 

1 「セッション」 2 「アクト・オブ・キリング(劇場公開版)」 3 「シンプル・シモン」 4 「サンバ」 5 「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」 6 「デビルズ・ノット」 7 「不機嫌なママにメルシィ!」 8 「さよなら歌舞伎町」 9 「ブルックリンの恋人たち」 10 「龍三と七人の子分たち」

 

11 「脳内ポイズンベリー」 12 「娚の一生」 13 「荒川アンダーザブリッジ」