映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」

ツレがリクエストして、TSUTAYAディスカスから送られてきた映画です。

 

*結構長い文章を書いたのですが、最近インターネットの接続が悪く、書いたものがそのまま下書きもされずに飛んでしまったので、軽く書きます…。

 

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期 (字幕版)

 

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(公式サイト)

 

作品データ(映画.com)

原題 Bridget Jones's Baby

製作年 2016年

製作国 イギリス

上映時間 123分

 

ストーリー(公式サイトより)

ブリジットは43歳に。なぜか未だ独身。彼女が愛した2人の男はといえば、なんとダニエルは飛行機事故で亡くなり、マークは別の女性と結婚してしまっていた。しかし、いまやテレビ局の敏腕プロデューサーとなったブリジットに再びドラマチックな出会い(モテ期!)が訪れる。ハンサムでリッチ、性格もナイスなIT企業の社長、ジャック(パトリック・デンプシー)だ。いつもの天然っぷりから彼と急接近する一方で、マークとも再会を果たすブリジット。マークは妻と離婚の協議に入っているという。またしても2人の間で揺れることになるブリジット。40代女性としてさらにタイヘンな局面を迎え、一体どうなる!?

 

感想

前作前々作も観たはずなのですが、前作から10年以上も経っているので、どんな話だったのかかなり忘れてしまっていました。

 

それでも、前作や前々作をしらなくてもコメディータッチなので楽しめる内容になっていたと思います。

 

内容を簡潔に書くと「43歳のパートナーもおらず、妊娠&出産のタイムリミットも迫ってきた中、適当な相手とセックスをし、父親が分からないけれど妊娠し&出産し、最終的にはパートナーも子どもにも恵まれてハッピー」という話です。

 

多分、同じような境遇(例えば恋人やパートナーがいなかったり、妊娠出来る年齢のタイムリミットを迎えている)人は楽しく観ることが出来るのかな、と思います。

イギリスでの話とはいえ日本でも同じような人たちがたくさんいるようですし、「40歳過ぎててもセックスを楽んで、(ちょっと予想外だったけど)妊娠&出産で子どもも授かり、パートナーも出来てハッピー」という内容は、それらの人たちにすごく希望を持たせると思います。

 

作品中では、43歳である意味恋愛市場からかなりはじかれる存在であるはずなのに、(ブリジットの半分くらいの年齢の若者が多く集まる)野外フェスで「いい男」とすぐにセックス出来るようになり、離婚理由には一切触れずに元彼とセックスするようになり、そして、すぐに妊娠。

高齢出産なのにそれにまつわる不安や現実的な課題には一切触れられずに、何のアクシデントもなく(ちょっと出産が早まっただけ)無事に出産。

そして、何故か(恋愛市場では売れ残りのはずなのに)、2人の男性(しかもこの2人は恋愛市場では、お金も地位もあり、年齢の割に容姿が良いので売れ筋のはず)に求愛される。

 

夢を見るには良い作品なのだと思います。

でも、この映画の中のブリジットのような展開が今後訪れる人はどのくらいいるのでしょうか。

 

ブリジットと同僚で友人のミランダと野外フェスに行った際、そこでエド・シーランと出会います。

2人はエド・シーランのことを知らずに「スタバの店員みたい」と言い、その場のシーンが笑える場面になっています。

 

この映画を観るときに楽しめるかどうかは、この場面でエド・シーランを知っているか、エド・シーランを知っているからこそ笑えるかどうかという点で大きな差が出てくると思います。

ブリジットのようにエド・シーランという人を知らない人にとっては、この映画は楽しめる様になっていて、エド・シーランを知っているからこそこの場面で最初から笑うことが出来る人にとっては、多分あまり楽しめないと思います。

 

なぜなら、そこに明らかな年代の差があるから。

前作や前々作でも僕とブリジットの年齢差は変わらないはずなのに、今回の作品は全体として笑えない(楽しめない)。

それは、僕よりも10歳上の40代の女性が、20代のように出会いを求めて野外フェスに行き、実際にセックスし、予想外の妊娠をし、殆ど何の心配もなく出産し、結婚もする、という、容姿や社会的立場と行動とのギャップが、「痛い」あるいは気持ち悪く感じてしまうからです。

 

40代がセックスを求めても、予想外の妊娠をしても、出産をしても、結婚をしても良いですし、僕がこういうことを感じる事自体、僕がいかに保守的なのかを痛感するのですが、それでもやっぱりちょっとブリジットの行動はあり得ないでしょう、と。

 

この作品を夢や希望と感じるか、現実的ではないと感じるかによって、評価がかなり分かれる作品だな、と思います。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「あまくない砂糖の話」 / 6 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 7 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 8 「帰ってきたヒトラー」 / 9 「SING/シング」(日本語吹替版) / 10 「奇跡の教室」

 

11 「ベティ・ブルー」 / 12 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 13 「神様の思し召し」 / 14 「her/世界でひとつの彼女」 / 15 「マグノリア」 / 16 「プリズナーズ」 / 17 「if i stay」 / 18 「ハドソン川の奇跡」 / 19 「ニュースの真相」 / 20 「ラ・ラ・ランド」

 

21 「しあわせのかおり」 / 22 「REDリターンズ」 / 23 「 愛しき人生のつくりかた」 / 24 「ディーパンの闘い」 / 25 「プリデスティネーション」 / 26 「花様年華」 / 27 「EDEN/エデン」 / 28 「17歳」 / 29 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 30 「後妻業の女」

 

31 「ロゼッタ」 / 32 「ニュースの真相」 / 33 「あと1センチの恋」 / 34 「海難1890」 / 35 「ホテルコパン」 / 36 「聖の青春」 / 37 「ロング・トレイル!」 / 38 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 39 「ワールド・ウォーZ」 / 40 「惑星のかけら」

 

41 「麦子さんと」 / 42 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 43 「カケラ」 / 44 「スプリング・ブレイカーズ」 / 45 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」