映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』

ひさびさに、読んだ本を紹介します。

経産省の山田課長補佐、ただいま育休中 (文春文庫) 経産省の山田課長補佐、ただいま育休中 (文春文庫)
(2010/01/08)
山田 正人

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知る人ぞ知る、というか、育休を取ったり、育休に関心のある男性にかなり読まれている本です。

僕は、知ってはいたものの、読んでいませんでしたが、先日著者の山田正人さん本人の講演会に行って来たので、触発されて読んでみました。

 

感想はというと、面白かったです。

男性が(母親無しで)赤ちゃんを育てて、連れていると、実際にあった出来事がたくさんありました。

最近は、本当によく見かけるようになりましたが、以前(Tが赤ちゃんだった5年前)はやっぱり、赤ちゃんを抱っこしたり、ベビーカーを押したりしていると、かなり奇異な目で見られたものです。

そういう意味で、「懐かしいなぁ」という感じで面白かったです。

 

講演会の時は、山田さんのおもしろさに引きつけられ、あっという間に講演が終わりましが、本だともう少し丁寧に山田さんの考え方とかが分かって、講演では分からなかった、僕との違いもよく分かりました。

例えば、健診で保健師さんや栄養士さんに張り合ってしまうところとか、子どもが褒められると自分が褒められているようで嬉しいということとか。

こういうところは違うものの、まだまだマイナーな子育て男性なので、「ここは違うな-」とか思いながらも、勝手に「仲間」みたいに感じながら読みました。

 

最後にはキャリア官僚らしく(?)、政策についても提言されていたのですが、これにはあえて何も書かないようにします(書き始めるとまとまらないので)。

 

僕の周りはなぜか育児に深く関わっている方が多いので、普段はあんまり感じることはないのですが(会社にも属したことないし)、やっぱりまだまだ「子育てを女性に押しつけ続けたい」と面と向かっては言わなくても、「男性特性に応じた役割分担」みたいな言葉で子育てから逃げている人たちも多くいるようなので(たとえばこの記事)、こうした本を通して、少しでも意識が変わると良いな、と思います。