映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「おみおくりの作法」

最近、Amazonのプライム・ビデオでドラマを見ていたので、すっかりDVDを見ていませんでしたが、見ました。

これは、僕が前から「見たいなー」と思っていて、借りたものです。

 

おみおくりの作法 [DVD]

 

日本でも以前、「おくりびと」という映画が流行りましたが、簡単に言えば、それの英国版です。

 

英語での原題が「STILL LIFE」となっていますが、このタイトルがまさに、「おくりびと」との決定的な違いを表していました。

最初にタイトルが表示されたときに、なぜこのタイトルなのだろう、と思いながら見ていたのですが、その意味が物語全体にも、そして主人公が迎えるラストでも二重の意味で現れてました。

 

ラストはさすがに触れられませんが、主人公のジョン・メイは役所の民生係で、地域での身元不明の死者を弔うことを仕事としています。

その仕事ぶりから、解雇通告を受けるのですが、最後の仕事となる身元不明人(ビリー・ストーク)が生前どのような人と関わりがあったのか、関わりが会った人にどうかビリーの葬儀に出てもらえないか、とお願いしていきます。

時には、仕事を休むと言って、休みをもらいつつも実はビリーの住んでいた街に行ってみたり、娘に会いに行く際には、ビリーが持っていたアルバムを補修していったり。

 

丁寧すぎる仕事振りが上司からは嫌がられ、元々身元不明人なので、多くの場合は葬儀の参列者はジョンだけなのですが、それでも、死者を弔うとはどういうことなのか、ということを考えさせられます。

 

また、個人的には、様々な葬儀シーンが出てくるのですが、イギリスの話なので多くは聖公会でしたが、時には正教会や他の宗教だったりと、わずかなシーンではありますが、(全体的にキリスト教系が多いとはいえ)いろいろな葬儀の仕方や様式があるんだなぁ、と面白かったです。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2015年に観た映画ランキング

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11 「おみおくりの作法」 / 12 「マダム・マロリーと魔法のスパイス」 / 13 「深夜食堂」 / 14 「アルマジロ」 / 15 「アメリカン・スナイパー」 / 16 「アデル、ブルーは熱い色」 / 17 「福福荘の福ちゃん」  / 18 「小野寺の弟 小野寺の姉」 / 19 「かぐや姫の物語」 / 20 「パラダイス:愛」

 

21 「ブルージャスミン」 / 22 「プロミスト・ランド」 / 23 「365日のシンプルライフ」 / 24 「ゴーン・ガール」 / 25 「私の少女」 / 26 「ジュラシック・ワールド」 / 27 「博士と彼女のセオリー」 / 28 「青天の霹靂」 / 29 「パリ、ただよう花」 / 30 「テルマエ・ロマエⅡ」

 

31 「私の男」 / 32 「そこのみにて光輝く」 / 33 「カラスの親指」 / 34 「ドラえもん のび太のスペースヒーローズ」 / 35 「グレース・オブ・モナコ」 / 36 「ジゴロ・イン・ニューヨーク」 / 37 「海を感じる時」 / 38 「薔薇の名前」 / 39 「劇場版「進撃の巨人」 前編 ~紅蓮の弓矢~」 / 40 「ボクたちの交換日記」

 

41 「ブリングリング」 / 42 「恋人はセックス依存症」 / 43 「地獄でなぜ悪い」 / 44 「渇き。」 / 45 「誰も守ってくれない」 / 46 「シンデレラ」 / 47 「アイアンマン3」 / 48 「鈴木先生」 / 49 「ドライブイン蒲生」 / 50 「ミニミニ大作戦」

 

51 「エヴァの告白」 / 52 「機関車先生」 / 53 「爆心 長崎の空」 / 54 「マレフィセント」 / 55 「ロボジー」 / 56 「ルーシー」 / 57 「なくもんか」 / 58 「マイ・ライフ・メモリー」 / 59 「光輪の超魔神 フーパ」(ポケモン) / 60 「見えないほどの遠くの空を」

 

61 「ノア 約束の舟」