映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ラ・ラ・ランド」

久しぶりに映画館で映画を観てきました。

何を観ようかな、と考えていて、思いついたのが、アカデミー賞で賑わっていた『ラ・ラ・ランド』、『ムーンライト』、そして先日ちょっと触れた『彼らが本気で編むときは、』の3つでした。

『ムーンライト』は公開が3月31日からでまだ観られず、『彼らが本気で編むときは、』の方がDVDでも良いかな(『ラ・ラ・ランド』の方は映画館で観てみたい)、と思ったので、『ラ・ラ・ランド』を観てみることにしました。

 

映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト - GAGA

 

 

この『ラ・ラ・ランド』、去年の始めにDVDで観て衝撃を受けた『セッション』のデミアン・チャゼル監督の作品です。

『セッション』で音楽はもちろんのこと、そこで繰り広げられる人間模様に衝撃を受け、今年はアカデミー賞でも6部門受賞したといことで、期待していました。

 

いきなりこんなことを言うのは何ですが、僕はミュージカル映画が苦手です。

どうしても、「なぜここで歌い出す?」「なぜここで踊り出す?」と思ってしまうからです。

だから、ミュージカル映画は好んで観ようとは思いません。

でも、観てみました。

 

映画の内容は、女優を目指しオーディションを受け続けるミアと、ジャズのお店を開くことを夢見るピアニストのセブが出会い、付き合うようになり、セブは仕事で稼げるようになり、破滅的なケンカをし、ミアも自作の演劇を上映するがうまく行かず、でもやっとミアに成功の兆しが見え始める、という1年を描いたものです。

 

まだ、公開中の作品ですし、ストーリーに深入りすることはなるべく避けようと思います。

僕が気になったのは、やはり懸念していた「ミュージカルシーン」でした。

「なぜここで歌い、踊り始めるのか?」

気持ちが悪くなる感じでした。

 

また、セブをグループに誘ってくれたキースたちの音楽や、「ジャズは嫌い」というミアを誘って聞きに行ったお店でのジャズはとても良かったのですが、他のシーンでの音楽は、繰り返されることが多かったからか、逆に受け入れ辛く感じてしまいました。

 

あと、ミュージカルシーンが度々挿入されるということも大きな原因だと思うのですが、話をする場面が少なく感じました。

洋画の良いところは、とにかく話すということだと思っています。

日本では「察しろ」というような場面、たとえば自分が考えていることを恋人に伝えるときには必ず言葉で表します。

 

僕自身は、このブログにはたくさん言葉を書いているものの、あまり自分の考えていることを言葉に出来ないというか、する努力を怠っています。

なので、言葉で表現する、伝えるって尊いな、と映画を観ながら度々思うのですが、今回の映画はむしろ「言葉が少なすぎでは?」と思ってしまいました。

 

唯一言葉でちゃんと伝えていると思ったのは、「破滅的なケンカ」をする場面(この場面がこの映画で一番良いと思ったのですが、何故なのかを書くとネタバレしてしまうので割愛します)、ミアに成功の兆しが見え始めた時のセブとミアのやりとりでした。

 

まぁ、まだ、2つ場面があったので良かったのですが、アカデミー賞や多くの人の評価に比べてしまうと、僕はあまり楽しめませんでした。

 

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「奇跡の教室」 / 6 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 7 「her/世界でひとつの彼女」 / 8 「if i stay」 / 9 「ハドソン川の奇跡」 / 10 「ラ・ラ・ランド

 

11 「REDリターンズ」 / 12 「 愛しき人生のつくりかた」 / 13 「ディーパンの闘い」 / 14 「花様年華」 / 15 「EDEN/エデン」 / 16 「17歳」 / 17 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 18 「あと1センチの恋」 / 19 「海難1890」 / 20 「ホテルコパン」

 

21 「ロング・トレイル!」 / 22 「ワールド・ウォーZ」 / 23 「惑星のかけら」 / 24 「麦子さんと」 / 25 「カケラ」 / 26 「スプリング・ブレイカーズ」 / 27 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」