映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「しあわせのかおり」

Amazonのプライムビデオ(プライム会員だと無料で観られる)で観た映画です。

知らなかった作品ですが、レビューの評価が高かったので観てみました。

 

しあわせのかおり

 

内容は、金沢の小さな中華料理店「小上海飯店」が舞台です。

店主は中国紹興出身の王(藤竜也)。

地域に知られたその店にデパートに出店して欲しいと、貴子(中谷美紀)が訪れます。

断られ続けても連日通い続ける中、王が脳梗塞で倒れます。

王は店を続けたいが身体が思うように動かず、貴子は王の味を引き継ぎたいと王に弟子入りを申し入れ…。

 

この映画では、僕は物語よりも、そこで作り出される料理の数々に魅了されました。

そういう意味では、「深夜食堂」が僕は好きなのですが、深夜食堂は物語により重心があるように思います。

 

今回の料理は、中華料理なのですが、僕自身、高校生の時にあるチェーンの中華料理点で働いていたことがあります。

そこで鍋を振り、料理を作っていたのですが、貴子が弟子入りした始めのころに鍋振りの練習をしているシーンを観て、懐かしさを覚えました。

上の作品の表紙にあるような鍋を夏休みなどはそれこそ毎日休みなく振っていて、油のはねる音、鍋洗い、家庭では絶対に出せない火力などが次々に思い起こされました。

 

物語としては、貴子の子どもが児童相談所に引き取られてしまうのですが、それについては、「こんなことがあるのだろうか?」とちょっと首をかしげてしまう感じでした。

児相が介入していることについての説明が不十分に感じましたし、そもそもこのケースで介入するのか?と疑問に思ってしまったり、児相職員が訪れるタイミングや、そもそも管轄外の児相なのではないか、と思ったり。

 

まぁ、そんなことを気にしなければ、とても美味しそうな料理が次々に出て来て、それだけで魅了されてしまう作品でした。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「奇跡の教室」 / 6 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 7 「her/世界でひとつの彼女」 / 8 「if i stay」 / 9 「ハドソン川の奇跡」 / 10 「ラ・ラ・ランド」

 

11 「しあわせのかおり」 / 12 「REDリターンズ」 / 13 「 愛しき人生のつくりかた」 / 14 「ディーパンの闘い」 / 15 「花様年華」 / 16 「EDEN/エデン」 / 17 「17歳」 / 18 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 19 「あと1センチの恋」 / 20 「海難1890」

 

21 「ホテルコパン」 / 22 「ロング・トレイル!」 / 23 「ワールド・ウォーZ」 / 24 「惑星のかけら」 / 25 「麦子さんと」 / 26 「カケラ」 / 27 「スプリング・ブレイカーズ」 / 28 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」