映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」

*今後、 毎日の更新は難しくなるかも知れません。
 なるべく毎日更新できるようにしたいとは思っていますが、ご了承下さい。
 もし、毎日読んで下さっている方がいらっしゃったら、申し訳ありません。
 (念のためですが、うつの悪化など健康面での理由ではありません。)


 公開時に劇場で見ようという気持ちは全く起きなかったのですが、タイトルの「奥田民生になりたいボーイ」というところが気になっていました。
 気になっていたのは、僕の世代が思春期にちょうど奥田民生のソロ時代で、小学校から大学まで、必ず奥田民生ファンがいたし、奥田民生がプロデュースしたパフィーなどもすごい人気で、CDを借りたりしたことはないものの、僕もそれなりに影響を受けてきたからです。
 レビューの評価はかなり低かったのが気になったものの、Amazonプライムで観られるようになっていたので見てみました。

 


奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

 

作品データ(映画.comより)
監督 大根仁
製作年 2017年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 100分
映倫区分 G

 

あらすじシネマトゥデイより)
「愛のために」「イージュー★ライダー」「さすらい」など数多くのヒット曲を世に送りだしてきた奥田民生を敬愛する35歳の編集者コーロキ・ユウジ(妻夫木聡)は、ライフスタイル雑誌の編集部に異動することに。不慣れな環境に苦労しながらも日々奮闘していたある日、仕事で出会った天海あかり(水原希子)を好きになる。それ以来彼女にふさわしい男になろうと仕事に打ち込み、デートの時も一生懸命頑張っていたが、何をやっても空回りしてしまい……。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★☆☆☆☆

感想
 タイトルの半分は確かに合っている内容でした。
 その半分というのは、後半の部分で、「出会う男すべて狂わせるガール」という点です。
 逆に、前半の「奥田民生になりたいボーイ」に関しては、正直、奥田民生の名前を出すことさえ失礼なのでは?という感じでした。

 主人公の興梠は「奥田民生になりたい」とはいうものの、そのエピソードはミュージックステーションでの一場面のみ。
 劇中で流れるいくつもの奥田民生の歌やその内容、あるいは他のライブなどでのパフォーマンスについては触れられません。
 なので、本当にこの人(興梠)は奥田民生になりたいの?と疑問に感じました。

 で、作品の内容としては、基本的に「出会う男すべて狂わせるガール」である、あかりを中心に、あかりに夢中になる男たちの物語です。
 が、この点も、確かにあかりを演じる水原希子はきれいだと思いますし、実際に会ったらかわいいと思うと思いますが、それ以外の良さが全く分かりませんでした。

 なんでこの人にこんなに夢中になるの?と。
 興梠とあかりが付き合うことになった経緯の、彼氏がいてDV受けてるというところから寝取るという展開は、まぁ良いとして、彼女の何がいいのか、外見以外のどこに興梠が惹かれたのかが全く分からず、最後まで分かりませんでした。

 あぁ、この人きれいだな、とか、かわいいな、とか思うことはありますし、その勢いのままいきなり付き合うことになる人たちもいると思います。
 最初はそうやって勢いみたいなもので付き合うことになっとしても、付き合っていく中で見えてくる相手の良さとか惹かれるところとかがあると思うのですが、あかりには全く感じられず、彼女の何に興梠がこれほどまで惹かれているのかがわかりませんでした。

 ラスト20分くらいの展開は、笑えるというか、予想外の出来事が起きましたが、笑いに振り切るわけでもなく、最後に良いこと言ってる的な感じで終わるものの、内容としてはただただ奥田民生の歌をBGMにしているだけの作品でした。