映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

水辺のキャンプに子どもを連れて行くなら

昨日は、T(6歳)が通う育成室(学童)父母会主催のキャンプにS(4歳)を連れて3人で参加してきたことを書きましたが、今日はそこで気になった点を書いておこうと思います。

まず気になったのは川での安全面です。

特に、小さな川だとしてもそれなりに流れがあり、そして夏とは言え、水は冷たく足だけでも30分入っていると震える子もいるくらいの冷たさがある川でキャンプをしたので、次の点が気になりました。

①川に入る時間が決められていない

②川の近くで見ている大人がいない

大きく分けるとこの2つになります。

①は最初に書いたとおり、水は冷たく、流れもあるので、最低限水の中に入れる時間を決めておくべきでしょう。

震えるくらいならまだしも、衰弱し、予想外の事故が起きるかも知れません(例えば足を滑らせて転倒など)。

実際、カーテンもないバンガローに泊まったこともあり、2日目は夜明けから子どもたちは起き、川で遊び始めました。

②バンガローと川の間にある小さな道路にはたまに通る車に気を付けるために見ている役割分担がされていたのですが、川で遊ぶ子どもたちを見ている役割分担はありませんでした。

水場では何が起きるか予測できないので、いっしょに入れる大人、もしくは、近くで見ていて、何かがあったらすぐに行動出来る大人が必要でしょう。

1日目の到着後から川で遊び始めた子どもたちですが、大人は近くにいたものの、何故か大人たちの殆どはすぐに酒を飲み始めていたので、誰かが転倒したりして流されて助けようとしても、逆に危険性が増したように思います。

また、2日目の早朝から川で遊び始めた子どもたちですが、この時も見ている大人は僕と川の上から全体を見ている方2人だけ(しかも打ち合わせとかはなしなので、なんとなくそれぞれに危機感を持って)でした。

前夜に大人たちは深夜まで酒盛りしていたようで、大人が起きてくる頃には子どもたちは全員すでに起きてはしゃいでいるような感じでした。

(僕は子どもたち2人と同じバンガローだった他の幼児2人といっしょに寝ていたので(それぞれの親は行っていましたが…)、酒盛りには参加しませんでした。)

他に、これも大きくは安全面なのかも知れないことがいくつか気になりました。

③部屋割りが「子どもだけ」(男女別)と「大人(+幼児)」(男女別)になっている。

④到着早々から酒を飲みまくる。

③はどういうことかというと、まず今回のキャンプの参加者は育成室在室児(1~3年生)とOB・OG、またそのきょうだいと保護者でした。

その参加者の部屋割りが「子ども」と「大人(+幼児)」で分けられていました。

「子どもだけ」で分けるとどういうことが起きるか、しかも学年の違う子どもだけにするとどういうことが起きるかというと、学年による力関係の差で、その部屋(空間)が支配されてしまうのです。

小学校に入って3ヶ月ちょっとの1年生がOBの4~6年生に反論したりすることはまず出来ませんし、1年生は上の学年の子に言われるがまま、部屋で何が行われているかが大人の目には入って来ないのです。

例えば、子どもたちはお布団で遊んでいましたが、大人の目がない中で、1年生のような小さな身体の子が大量の布団の下敷きになったまま放置されるということも充分あり得ました。

Tの部屋は6年、4年(2人)、3年、1年(3人)という構成で、部屋が荒れる(散らかる)だけなら良いのですが、1年生は上の学年にされるがままの状態で、Tは疲れて「早く寝たい」と言っていたこともあり、僕とSがいたバンガローに来させて、寝させました。

もし、子どもだけの部屋を作るとすれば、OB・OGになっているような小学生でも高学年なら可能でしょうが、1年生などは大人といっしょの部屋にすれば良かったのではないか、と思います。

④に関しては、これは大勢の子どもたちといっしょに来るキャンプでは基本的なことのように思います。

家族というような少人数で来ているキャンプなら別に構わないのですが、今回のように、全体で80名ほどいるキャンプで、到着早々殆どの大人たちが酒を飲み始めたのはかなり驚きました。

(泊まらずに帰る人もいたのでまだ大丈夫でしたがそれでも)車を出さないといけない時に誰も出せなくなってしまうかもしれませんし、川で何か起きた時に、酒を飲んでいる人では助けることはおろか、逆により危険な状態になってしまうかもしれません。

親睦はもちろん良いと思いますし、子どもたちが寝た後に酒を飲むのは構いませんが、子どもたちが起きていて川の近くで遊んでいる時に大人たちが酒を飲みまくっているのは、どうだったのだろう、と思います。

実際、川で遊んでいた時に、靴の中に入った小石で足の裏を割りと深く切ってしまった子がいました。

それの処置をしている人たちがみんな顔を赤らめていて、もっと大きなことだったらどうなっていたのかと思うととても恐ろしいものでした。

他にも、子どもたちがいる近くでたばこを吸いまくっている父親とか(吸うのは構わないけど、どこか見えないところでして欲しい)、幼児を放って飲みに行く親とか(同じバンガローにいた女の子はお父さんがいなくて起きてしまい探しに行こうとしていたけれど、急な階段や川もすぐ近くなので、僕が寝かしつけた)も気になったのですが、安全面からこの4点はとても気になりました。

TもSも楽しんでいたし、何よりこのあとTは2年ちょっとですが、Sも入室し、M(2歳)も入室し、当然キャンプにも行きたいと言うだろうと思うので、この点をどうしたら今後変えられるのかを考え、実行していかなければと思います。

手っ取り早いのは来年以降のキャンプは参加しないか、僕かツレがキャンプ係になることなのでしょうが…。

事故、特に小さな子どもの場合、何かが起こってからでは遅いので、これからの行楽で水辺に行く方は十分気をつけながら楽しんでもらえたらと思います。