映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『母の友』2013年9月号

ふとしたきっかけで6月号を読んでから、毎号読むようになった『母の友』。

9月号も出ていたので、早速購入し読んでみました。

母の友 2013年 09月号 [雑誌]

福音館書店って歴史があるのは知っていましたが、『母の友』も創刊60周年だそうで、60周年記念特集になっていました。

『母の友』が創刊から大事にしているのが、「母」「子ども」「童話」「社会」「夫婦」だそうで、このテーマに沿ってそれぞれ過去に掲載した記事や、インタビューなどが載っています。

星野道夫さんの生前の記事や、谷川俊太郎さんの『母の友』との思い出を語る記事など、誰でも知っていそうな人の記事が沢山載っていました。

それらの記事を読んでいて、特に印象的だったのが大庭みな子さんの過去の記事です。

大庭さんが幼い子に話しかけたりするということを書いていたのですが、ここで思い起こされるのが、ウチの子たちがよく他の大人とかに話しかけたりすることです。

特にS(4歳)などは、先日も近くで遊んでいる子や親に話しかけ、たまたま隣で食事をしていた家族に話しかけたりすることもあります。

この人と関わることへの積極性みたいなものはもちろんすごいなーと思うのですが、一方で気になるのが、子どもたちに話しかけられた時の大人の反応です。

戸惑ったり、会話を交わそうとしない大人たちが結構多いのです。

(何度も触れていますが)僕はあまり人と接するのが得意な方ではありませんが、それでも子どもたちが生まれてから、知らない人や他の子どもたちから話しかけられる機会が格段に増えました。

なので、急に話しかけられても、それなりに普通に会話しているのですが、結構、戸惑ったり、会話をしようとしない大人がいます。

我が家の子どもたちが話しかけているから、というわけではなく、無邪気に子どもたちが話しかけているのだから、応じれば良いのになー、とちょっと残念に思います。

子どもたちといっしょにいると、普段大人たちといっしょにいると気づかないことに気づけるのがなんといってもとても良いことだと改めて思います。

この他、この特集でとても良い記事だと思った高畠通敏さんが実は母校の教授も務めていたと知ったり、松田道郎さん「もう一度手をつなごう」という記事に感心していたら1956年10月号の記事で、50年以上前から子育て環境を取り巻く問題の本質は変わっていないんだな、と痛感したりしました。