映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「 愛しき人生のつくりかた」

意図したわけではないのですが、今日もフランス映画です。

2017年になって観た映画6本のうち、半分がフランス映画になりました。

 

愛しき人生のつくりかた [DVD]

 

内容ですが、主人公はロマンという、ホテルで受付をしている青年です。

夫を亡くした祖母が1人で暮らすのは大変だと判断した息子たち(ロマンにとっては父とおじたち)が老人ホームに入れます。

ロマンは老人ホームに入った祖母の元に度々訪れ、外に出かけたりするのですが、ある日老人ホームからいなくなってしまいました。

消息を探す中で、祖母から葉書が届き、消印から祖母の居場所を見つけ出します。

祖母と再会し、なぜこの地にやって来たのかを聞いたロマンは祖母の夢を実現させ、その後祖母も亡くなる。

 

これが中心となる物語です。

そこに、ロマンの恋愛や勤務先オーナーとのやりとり、父の定年退職に伴う両親の関係の齟齬などが入ってきます。

 

すごく大きな出来事があるわけでもなく、感動的な出来事が起きるわけでもない。

なので、心動かされて悲しんだり嬉しくなったりするわけではないのですが、本当にある誰かの人生を少し垣間見させてもらったような印象を受けました。

こういう家族っているだろうな、とか、こういう老人ホームってあるだろうし、こんなところに急に入れられたら逃げ出しちゃうよな、とか。

裏を返せば哀しみを感じる場面でも、ユーモアが感じられて、クスッと笑えるところは、生きるのはなかなか大変だけれど、ユーモアで笑っていこう、というような小さな勇気を与えてくれる感じがしました。

 

「この世界の片隅に」もそうですが、こういう誰かの日常を描く映画って良いな、と思います。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「この世界の片隅に」 / 2 「 愛しき人生のつくりかた」 / 3 「花様年華」 / 4 「EDEN/エデン」 / 5 「17歳」 / 6 「愛とセックス」(Sleeping With Other People)