映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「あと1センチの恋」

Amazonのプライム・ビデオ(プライム会員だと無料で観られる)で、やたら評価が高かったので観てみました。

 

あと1センチの恋(字幕版)

 

内容は、幼なじみの2人、ロージーとアレックスが色々とすれ違いながらも結ばれるというもの。

すごく簡単に内容を書きましたが、本当にそれだけです。

 

この手の作品、多くの人は好きなようで(最近の代表例だと「君の名は。」)、評価が高くなるのはなんとなく分かるのですが、僕はあまり面白いとは思えませんでした。

 

何故かといえば、2人が結ばれる(というかお互い好きだと確認する)ところからが本当の始まりであって、そこから「やっぱり長い付き合いすぎてダメだった」とか、「長い付き合いだけど、それ以上の長い付き合いに向けていけそう」とか、そういう物語がこれから始まると思うからです。

最初にキスをしてから、2人とも結婚離婚を経て、子どもも大きくなるくらいの時間が経って、ようやく2人が好き同士だと確認される、ということは、それだけでハッピーエンドには相応しいとは思います。

が、でも、好き同士だと確認されたのはあくまでも恋人、パートナーとしてのスタートラインに立っただけであって、それまでにお互いに結婚、離婚をしていようが、子どもを産み育てていようが、それはお互いのそれまでの人生であって、2人にとってはこれからがスタートラインなのです。

 

まぁ、こんなことを書くのは、僕も結婚してからそれなりの時(10年以上)を経たからかも知れません。

結婚してからの方が色々大変で、「恋」とか「恋愛」で済んでいるうちはある意味楽なんだよなぁ、と思ってるからかも知れません。

パートナーと一緒に生きるということは、「生活」なので、恋が実ったとかはまだまだ、「生活」とは少し離れたところにあるような気がします。

 

まぁ、そんなことは十分分かっている上で、「生活」から離れて、「恋」とか「恋愛」を夢想したいということなのかもしれませんが。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「この世界の片隅に」 / 2 「 愛しき人生のつくりかた」 / 3 「花様年華」 / 4 「EDEN/エデン」 / 5 「17歳」 / 6 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) 7 「あと1センチの恋」