「ロング・トレイル!」
ツレがツタヤの実店舗で何本かDVDを借りてきました。
1週間レンタルですぐに観ないといけないということから、まずはこの作品から観てみました。
洋画の際に毎回のように指摘することですが、原題は「A Walk in the Woods」で、ベースは主人公であるビル・ブライソンの紀行本(『Walk About~Single volume containing Down Under and A Walk in the Woods.~』)になっています。
かつて紀行本で作家としての地位を確立したブライソン。
家族含め、周囲の人たちにはもはや引退したと思われている中、アパラチアン・トレイルを目にします。
かつて(40年前くらい?)旅をしたことを思い出し、アパラチアン・トレイルに挑戦することに。
上のWikipediaを見てもらえれば分かると思いますが、アパラチアン・トレイルはアパラチア山脈に沿った約3500kmを歩くというもの。
毎年約2000名が挑戦し、成功するのはその中の1割以下。
過酷を極める道程なので、当然死者も出ます。
過酷な旅になることから、妻にも反対されます。
妻が渡してきた記事(心臓発作で死に何日も見つからなかった例など)を読み、さすがに1人ではまずい、ということで一緒に行ってくれる人を探すものの、年齢もあり、皆に断られてしまいます。
そんなとき、ブライソンが相方を探していると耳にした旧友のカッツから連絡があり、2人でアパラチアン・トレイルに挑戦していきます。
これが前振りで、その後はアパラチアン・トレイル道中でのやりとりが展開されていきます。
トレイルを舞台にした映画としては、去年観た「わたしに会うまでの1600キロ」がとても良かったです。
「わたしに会うまでの1600キロ」は去年観たのでブログに書きませんでしたが、どちらにも共通するのは、「何かを変えたくて挑戦する」ということ。
特に年齢を重ねると、どんどん新しいことに挑戦しづらくなったり、出来なくなったりするというのは、(まだ30代ですが)僕も感じるところです。
また、自然のすばらしさもどちらの作品にも共通するところです。
ですが、この作品(「ロング・トレイル!」)でイマイチだと思ったのは、その自然が舞台であるにもかかわらず、肝心な場面で「セット(舞台)」だったこと。
この場面を観たとたん、一気に僕の気持ちが冷めてしまいました。
ネタバレになってしまうので、内容には触れられませんが、ラストも僕には好感の持てるものでした。
ヒットする映画は大抵ハッピーなラストで終わりますが、特に「わたしに会うまでの1600キロ」やこの「ロング・トレイル!」は何かを変えたいということでのチャレンジなので、簡単にハッピーにされてしまうほど人生簡単じゃないんじゃないかなと思ってしまうのです。
勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆
2017年に観た映画ランキング
1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「her/世界でひとつの彼女」 / 4 「 愛しき人生のつくりかた」 / 5 「花様年華」 / 6 「EDEN/エデン」 / 7 「17歳」 / 8 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 9 「あと1センチの恋」 / 10 「ロング・トレイル!」