「後妻業の女」
ツレがリクエストしてTSUTAYAディスカスから送られてきた映画です。
公開時にちょっと気になっていたものの、どういう内容なのか全く知りませんでした。
映画が始まってくすぐのテロップに、原作の表示が載っていました。
元々は小説とのことで、最近、漫画にもなったようです。
さて、内容ですが、いわゆる「後妻」になり、相手の財産をせしめるという生業で生きる小夜子(大竹しのぶ)と協力関係にあり、結婚相談所を経営する柏木(豊川悦司)を中心に、そこで出会う年老いた男や、柏木の女を巡る物語です。
小夜子から父の死後財産を奪われた2人の娘(長谷川京子、尾野真千子)が弁護士に相談し、そこから興信所の探偵本多(永瀬正敏)が小夜子と柏木の今までやってきたことを探っていきます。
そうすると、小夜子周辺でたくさんの人間が死んでいることが分かっていき、それはさながら関西で発覚した連続不審死事件を思い起こさせます。
柏木は若い女性を引っかけ、その相手とのラブシーンがあったり、小夜子がいろんな男と親密になっていく様子が描かれていく中、探偵の本多が小夜子と柏木を追い詰めていきます。
で、最後どうなるのか、というと、結局、小夜子も柏木も大して痛手を負うことなく、そして、2人が追い込まれていくきっかけを作った財産を奪われそうになった娘2人も痛手を負うことなく、「なんとなくみんなハッピー」な感じで終わります。
なので、本多に追い詰められていく過程で、小夜子と柏木に制裁を食らわせたい、と期待した人たちは大いに裏切られることになります。
結局「なんだこれ」と言いたくなるような終わり方ですが、世の中には公になっていないだけで小夜子みたいな人がいるのだろうし、ある意味ではリアルなのかも知れません。
高齢者が死んでも病歴があれば、少し不審な死に方であっても、病気と関連づけて処理されるでしょうし。
単身男性たちがこういう女性にだまされてしまう、ということは理解出来るのですが、柏木のような人間になぜ最後まで女性が付いていくのかは理解出来ない、というか、何故そのラブシーンとかを入れる理由があったのかが良く分かりませんでした。
勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆
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