映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「みんなの学校」

いつかちゃんと書こうと思っていて「下書き」にしたまま放置していたドキュメンタリーが今度映画になるということで記憶を呼び起こして書いてみます。

ドキュメンタリー(あるいは映画)のタイトルは「みんなの学校」というものです。

『みんなの学校』関西テレビ

映画「みんなの学校」公式サイト

関西テレビが制作したもので、2014年9月にNHKが優れたドキュメンタリーを一挙に放送するという「ザ・ベストテレビ2014」という企画の最初に放送されていました。

元々は2013年にフジテレビ系列で放送されたものですが、優れたドキュメンタリーということでNHKでも放送されていました。

映画が公開されるので、内容に踏み込みづらいのですが、大阪市にある市立大空小学校という公立小学校が舞台になっています。

そこでは、発達しょうがいの児童も一緒に学んでおり、小学校で繰り広げられる日常を丹念に追ったものでした。

インクルージョン教育」だとか、「統合教育」だとか、理念などを決して押しつけることなく、現に発達しょうがいの子も一緒に学校で過ごしている様子を撮影したものでした。

編集されたものなので、もちろん制作者の「意図」はあるのでしょうが、何かが「良い」とか「悪い」ということを決めず、困難なことも決して恐れずに撮影し、放送しているのが印象的でした。

ドキュメンタリー「みんなの学校」のTV放映と反響(Toggeter)

僕がこのドキュメンタリーを観て一番驚いたのは、舞台になっている公立小学校が「大阪市」にあるということでした。

今でもこの考えは変わりませんが、大阪の教育、特に公立学校での教育は政治に巻き込まれてしまった結果ズタズタになっているというのが現状だと思います。

なので、ある意味でこの大空小学校のような取り組みは大阪では「あり得ない」と僕自身は勝手に思い込んでいたのですが、それが間違っていたということを突きつけられました。

ドキュメンタリー放送だったものが映画になるということは、それほど「ポジティブな評価」が多かったということなのでしょうが、映画には「インクルージョン教育」「統合教育」への批判も出てくるようなものであれば良いな、と勝手に期待しています。