映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『あっ!そうなんだ!性と生』

最近、長男(小五)に関して気になることがありました。

それは、教室でこんなことを言っていた、というクラスメイトの発言。

その内容は、性的な内容で、長男本人は意味を全く理解していないようでしたが、理解していなかったからこそ、安易に発していました。

 

とうとう来たか、と。

とうとう、性に関することを保護者として伝えないと行けない、向き合わないといけないな、と。

 

ということで、母校の先生が監修者の1人でもあるこの本を手に取ってみました。

 

あっ!そうなんだ!性と生―幼児・小学生そしておとなへ

 

サブタイトルに「幼児・小学生そしておとなへ」と書いてあるように、小学生までの子どもにも分かりやすく、イラストで描かれていますが、後半以降には、文章で大人向けに説明(狙いや現状)などが丁寧に書かれています。

 

「性と生」とあるように、最初に性のことが書かれ、次に生のことが書かれています。

とりわけ「性」に関しては、僕自身は家庭内ではほぼタブー視せれ、学校でも殆ど教えられた経験がなく、自分自身でもタブー視してしまったり、タブー視してきたからこそ、何か後ろめたいもののように感じていることが否めません。

 

なので、どのように子どもたちに伝えたら良いのか全く分からず混乱していたのですが、大人向けの解説もあることで、僕としては「こんなにストレートなのか」と最初少し面食らった部分も、その解説を読むと納得出来ました。

むしろ、「ストレート」に表現しないということは、タブー視するということでもあるので、そうすると、自分自身の身体のことも、他の人の身体のことも結局よく分からないまま、なんとなくでしか分からないままになってしまうので、これで良いのだと納得出来ました。

 

生の部分について、すごく良いな、と思ったのは、「あなたはだれとくらしているの?」というページで、そこに描かれてるのは、パートナーと2人、お母さんと妹との3人、男2人と言ったように様々な形が示されていたことです。

ここに描かれている人たちの「人種」も違っていればより良かったかと思いますが、それは逆に「自分たちとは違う世界」のように見えてもしまうので、これはこれで良いのかも知れません。

 

他にも、性的なことで、不快に感じる気持ちを持った時、その気持ちを大切にすること、そして、具体的にどのように拒否すれば良いのかということも書かれていて、とても良い内容でした。