映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「マッチポイント」

10年以上前に公開された作品ですが、Amazonでの評価が高かったので見てみました。

 

マッチポイント (字幕版)

 

作品データ映画.comより)
原題 Match Point
製作年 2005年
製作国 イギリス
配給 アスミック・エース
上映時間 124分
映倫区分 PG12

 

あらすじシネマトゥデイより)
元プロテニス・プレイヤーのクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は、大金持ちのトム(マシュー・グード)と親しくなり、やがて彼の妹クロエ(エミリー・モーティマー)と結婚。しかし、トムの婚約者で、セクシーなアメリカ人女優のノラ(スカーレット・ヨハンソン)に心を奪われ、不倫の関係に陥ってしまう。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★☆☆

 

感想

映画を観たあとに知ったのですが、ウディ・アレン監督作品でした。

最近のウディ・アレンの作品はいくつか観ているのですが(「カフェ・ソサエティ」、「ブルージャスミン」、「ミッドナイト・イン・パリ」、「それでも恋するバルセロナ」)、以前の作品はほとんど観ていないので、この作品も観ていませんでした。

 

物語の内容としては、1つの視点からすれば、アイルランドの貧しい家庭出身でプロテニス・プレイヤーから、上流階級の仲間入りを果たしたクリスの出世物語、もう一つの視点からすれば、自分の地位や金にしがみつき、終始身勝手な振る舞いをするクソ男の物語です。

 

僕としては、後者の方の印象が強く、どうしても胸くそ悪い感じがかなり残ったのですが、その胸くそ悪さは、少なくとも途中からクリスがクズであるということにノラが気づくにも関わらず関係を絶てないというところが余計に助長させているように感じました。

 

現実に、このクリスほどのことをしなくても、不倫や二股をしつつ、都合が悪い方との関係を無理矢理切ろうとしたりする人はいるのでしょうし、そういう意味ではリアルな物語なのかも知れないな、とも思いました。

 

残念だったことは、字幕で観ると、何度も挿入されるオペラの歌詞に字幕が出なかったことです。

たぶん、このオペラの歌詞も映画の内容と関わっていると思うのですが、歌詞が出てこなかったのでBGMにしかならず残念でした。

オペラの意味がわかれば、もっと物語世界に入り込めたのかも知れません。