映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

相手と合わなかった理由を考える

 先日観た映画「しあわせはどこにある」 で、「幸せとは?」という問いに対して、主人公だったり主人公が出会った人々の答えが14の言葉になっていましたが、この映画にヒントを得て、自分と元配偶者のどこが合わなかったのかということを考えてみることにしました。

 

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 僕が結構好きなコラムニストにアルテイシアさんという方がいます。
 陣内智則藤原紀香が結婚するきっかけになったドラマの原作者で、「恋愛作家」という肩書のこともありますが、パートナーの見つけ方や、現在のパートナーに関して人生のパートナーなのかという悩み含め、広くパートナーシップについて書いている方です。
 そのアルテイシアさんがいろんな所で繰り返し書いていることに、パートナーに求めることを他の人にも分かる言葉で具体的に書き出し、優先順位を付けることというものがあります。

恋愛作家アルテイシアに聞く「冷めない愛の見分け方」| ELLE mariage [エル・マリアージュ]

男は言葉が不自由で近視ぎみ」と思えばいい。“男女の戦争”の終え方 | 女子SPA!

 たとえば、こんな言葉が出てきます。

自分は何が好きで何が欲しくて何が嫌だというのを知っていたほうがいい、というより知らないと始まらないですよね。でも、それを知るのって当たり前なことのようでけっこう難しい。

 

女子ってよく「一緒にいて楽しい人がいい」「尊敬できる人がいい」とか言いますけど、どんな人といると楽しいか? どんな人を尊敬できるか? は人によって違いますよね。それをきちんと把握するために、第三者が聞いたときにイメージできるような文章に落とすことが大事だと思います。

  

 主に女性を読者と想定しつつ、パートナー探しをしている人に向かって呼びかけている内容だと思っていたのですが、男性との対談でも同じようなことが書かれていました。
 さらに、優先順位をつける、ということだけでなく、失敗した時に何が悪かったのか知ることの重要性も説いていました。

PDCAサイクル、すなわちPlan(計画)→ Do(実行) → Check(検証)→ Act(改善)を回すこと、その中でも特にCheck(検証)がカギだと思います。
勉強にしても、答え合わせしないと永遠に間違いはわからないですよね? でも恋愛になると「私の性格がダメなんだ」「見た目がダメなんだ」とざっくり全否定する女子が多い。それだと自信とやる気を失うだけなので、しっかり過去を振り返って検証してほしいです。

 

フラれた女性たちに「絶対恨まないから自分のダメなところを教えてくれ」って聞いたら「思ってたのとぜんぜん違う!」って答えが返ってきたりするらしくて。女子もそうだけど、同じ失敗を繰り返したくないならちゃんと答え合わせしたほうがいい。

 
 元配偶者との12年間に及ぶ法律婚事実婚がこの春に終わりました。
 アルテイシアさんが言うように、元配偶者に何が決定的にダメだったのかということを確認することの大切さは分かるのですが、僕自身元配偶者とやりとりするだけでうつの症状が出て来たり、家庭裁判所を介して話し合いをしているような間柄なので、そこはやめておいて、とりあえず、自分にとって「家族」に何を求めていたのか、何が優先順位で高かったのかを改めて考えてみることにしました。

 僕が自分を含め子どもたち家族に求めていた(感じていた)「しあわせ」で特に優先順位が高い3つはこれです。

 

1、大きな病気や怪我もせず、元気で健康で生きていること
2、楽しいと思えることを楽しめること
3、自分と同じくらい大切だと思える人がいること

 
 アルテイシアさん流に言えば、10個上げた内、3つがどうしても譲れない部分だということになるので、僕としてはこの3つが譲れない部分なのだと思います。
 逆に言えば、これ以外は「譲れない部分ではない」ということ。

 そう考えてみると、元配偶者とは何もかも違ったのだと思います。
 元配偶者にとって一番重要なのは、今家庭裁判所を介して話し合いを進めているように、「お金」なのだと思います。
 僕はお金はそんなに重要でなく、今あるお金の中で上の3つが満たされれば良いので、住む場所にもこだわりはありません。
 でも、元配偶者は10年以上指摘してもこの感覚はおかしいと思わないようでしたし、改める気持ちもないようでしたが、東京23区内、しかも山手線内以外は「田舎」と言って蔑むような感覚を持っていました。
 「田舎」に住むことは受け入れられず、今後も山手線内で高い生活費を払って生きていくのでしょう(元配偶者は高給取りなので、それが贅沢だったり、身の丈以上を求めているとは思いませんが)。

 自分にとっての優先順位を改めて考えてみると、元配偶者との間に大きな溝があると分かりました。
 自分が何に「しあわせ」を感じるかということについては、まだリストが10に満たないのでこれからも考えていきたいと思いますが、PDCAサイクルのCheck(検証)が少しは出来たのではないか、と思います。