「アベンジャーズ」
評論家荻上チキさんのラジオ番組(session22)を聞いていると、定期的に荻上さんがマーベル作品の話をします。
最初はそんなに興味が沸かなかったのですが、マーベルの新作が公開される度にチキさんがその作品について話すのを聞いている内に段々と興味がわいてきました。
初期の作品は公開からもう10年くらい経っているので、Amazonで無料で見られるかと思いきや見られなかったので、旧作が安かった時にTSUTAYAディスカスで借りて見ました。
借りたときには順番などはそこまで気にせず、なるべく初期の作品、ということで借りて見ました。
アベンジャーズ (字幕版)
作品データ(映画.comより)
監督 ジョス・ウェドン
原題 The Avengers
製作年 2012年
製作国 アメリカ
配給 ディズニー
上映時間 144分
映倫区分 G
上映方式 2D/3D
あらすじ(シネマトゥデイより)
人知を超えた悪によってひそかに進められる地球壊滅の陰謀。それを食い止めるべく、大富豪で天才発明家アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、神々の国から地球ヘと追放された雷神ソー(クリス・ヘムズワース)、感情の爆発によって容姿を激変させる科学者ハルク(マーク・ラファロ)などを集めた部隊アベンジャーズが結成される。しかし、各々が抱えているつらい過去や苦悩が浮き上がっては衝突し合うようになり、人類史上最大の危機に立ち向かうチームとしての機能が消失しかけていた。
勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆
感想
マーベル作品の内【フェイズ1】と呼ばれる6作品で最後の作品になります。6作品とは、「アイアンマン」、「インクレディブル・ハルク」、「アイアンマン2」、「マイティ・ソー」、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」、「アベンジャーズ」です。
この6作品の中で、アイアンマンはTVでも放送されていたので見たことがありますが、他の作品はまだ見たことがありません。
観始めたとき、見たことのあったアイアンマンだけでなく、ハルクやキャプテン・アメリカ、ソーなどの映画になっているキャラクターだけでなく、ホークアイやブラック・ウィドウなど主要なキャラクターだけで沢山の人物が出てきたので、彼らがどういうつながりがあるのかよく分かりませんでした。
なので、映画を途中で止めて、ネットであらすじを読んでから、見るのを再開するという感じでした。
キャラクターの多さや、キャラクターそれぞれの設定が分かっていないと、把握するだけでちょっと大変ということはあったのですが、逆に一度それぞれのキャラクターの背景などが分かると、1つ1つの言葉が持っているメッセージ性なども感じることが出来たように思います。
それは、アベンジャーズのメンバーだけでなく、敵をも含みます。
マイティ・ソーの弟であるロキが地球の支配者になろうとすることに対して、アベンジャーズが戦っていくのですが、ロキは冒頭で、人間は元来従うことを求めているのだ、というシーンがあります。
それに対し、一人の男性が「それは違う」と立ち上がるのですが、他の人たちはその様子を見ても、まだ出会ったばかりのロキに従おうとします。
ロキは特別な力を使ったわけでもなく、ただ「力」を見せつけようとしただけ。
それに対して多くの人々は従ってしまう。
2012年に公開された映画なので、2018年の今を見据えていたわけではもちろんありませんが、声の大きい者に従ってしまうという人々の傾向や、周りの人の行動に自分も合わせようとする集団意識などを、批判や風刺でもなく、観ている観客に「それで本当に良いの?」と問いかけているように感じました。
また、最後、エンディングクレジットが流れたあとでのシーンがあったりと、ユーモアを含んだ場面もちりばめられていて、2時間半近くある作品でしたが、飽きさせることのない展開でした。