映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「探偵はBARにいる3」

 Amazonプライムで観られる作品リストを眺めていたら、ずっと観たいと思っていた「探偵はBARにいる」の3が観られるようになっていました。
 僕はこのシリーズが好きなので、早速観てみました。 

 

 


探偵はBARにいる3

 

youtu.be

 

映画『探偵はBARにいる3』公式サイト

 

作品データ(映画.comより)
監督 吉田照幸
製作年 2017年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 122分

 

ストーリー(公式サイトより)
【最高のコンビ】が迎える【最大の危機】。
悲しくも激しい【最後の事件】が始まった。
「恋人の麗子が失踪した」。高田の後輩からのありふれた依頼を安易に引き受けた探偵。早速調査に乗り出すと、探偵は麗子がアルバイトをしていたモデル事務所のオーナー・マリと出会い、かすかな既視感を覚える。しかし周囲を嗅ぎまわる探偵はマリの手下に襲われ、これまで無敗を誇った高田も倒されてしまう。次第に麗子の失踪の陰に、裏社会で暗躍する札幌経済界のホープ・北城グループの殺人事件が見え隠れする。マリはグループの代表・北城の愛人だった。そんな中、何かを思い出す探偵。なじみの元娼婦・モンローがかわいがっていた、今にも死にそうに震えていた女――「あれか…?あれがマリか…?」
緊張が走る裏社会、巨額の薬物取引、2つの殺人事件――。すべてはマリによる、北城をも欺く作戦であった。そしてマリは、探偵に最後の依頼を託す。その時、探偵と高田の別れへのカウントダウンが始まっていた。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 今まで何故かブログには書いてないのですが(探してみたけれど記録がありませんでした)、「探偵はBARにいる」はとても好きな作品で、このシリーズの1作目を観たことで大泉洋が好きになりました。
 そして、「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」も1作目と同じく面白く、今回の3作目も楽しみにしていました。

 が、観始めて最初から動揺したのが、今回で終わるかのような展開。
 「このシリーズ終わっちゃうの?」と作品の内容よりもそれが気になってしまったのですが、結論から言うと、続くかも知れない余韻を残して終わります。

 自分が小さな時、「あぶない刑事」シリーズをテレビでやっていて、僕はそれがとても好きでした。
 その影響もあって、小さな頃は警察官になりたいと思っていました。
 が、その後「正義とは何か」「悪とは何か」とかを考えるようになり、逆に「正義」の名の下に働く警察官なんてとても考えられなくなりました。

 と、警察官への想いは良いとして、「あぶない刑事」シリーズのように、いわゆるバディものが結構好きなのは小さい時からだったなぁ、とふと思い出しました。
 「探偵はBARにいる」が好きな理由も、バディものでありつつ、「探偵」という「正義」でも「悪」でもなく、グレーな存在だからかも知れません。

 そして、今回の作品で気付いたのが松田龍平の演技の上手さです。
 大泉洋ばかり目が行っていましたが、松田龍平はホントに上手だな、と。
 なぜそう思ったのかというと、エンドロールが流れた後の最後の場面で見せる大泉洋演じる探偵と松田龍平演じる高田とのやり取りが、それまでと違っていたからです。
 最後の場面は素の松田龍平がかなり出ている感じがして、それを観たときに、あぁ、この人は今までこの素の部分をひたすらかくして(演じて)いたのだな、と分かりました。

 まだ続くこともありそうなので(大泉洋、松田龍平サプライズオファー『 探偵はBARにいる4 』製作決定!)、楽しみにしています。