映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

江戸東京たてもの園

 新年からの転職に際し、引っ越すかどうか悩んでいたのですが、それを出張で東京に来た友人と会って夕食を一緒にとった際に話したら、「引っ越した方が良い」と即答されたので、引っ越すことにしました。
 拘束時間10時間、通勤往復3時間なので、「私は9時間寝てますよ!」と言われ、僕も睡眠は心身の体調で最優先事項なので、通勤に30分くらいで行けるところに引っ越そうと探しています。
 が、年末の引越というか、物件の動きが悪いようで、中々良い物件が見つからず、もしかしたら引越しは1月とか2月になるかも知れませんが、とにかく、東京から引っ越すことにしました。

 ということで、その県には知り合いもいないし、住んだこともないのでちょっと不安だったのですが、引っ越すことに決めたときに寄った本屋さんで『東京発 半日徒歩旅行』が目に留まりました。
 ぱらぱらっとめくっただけなのですが、その最初に載っていたのが、今回行ってみた江戸東京たてもの園です。
 その存在を知らなかったことと、東京から離れるので、行くなら今のうちだな、と思い、有休消化も兼ねて行ってみました。

江戸東京たてもの園

 

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高橋是清邸)

 
 上に載せた高橋是清邸のような江戸時代に建てられた日本家屋だけでなく、茅葺きの家、明治大正に建てられた洋館など様々な家が敷地にあって、とても楽しかったです。
 日本のガイドブックにも載っているのか、沢山の外国人も来ていて、他にも、モデルさんを(多分)雇って撮影している人たちなどがいました。

 入園料が大人400円というのも良かったのと、何より、僕は歩くというのをうつ予防・対策にとても良いと思っているので、広い敷地の中に立てられた沢山の建物を巡って歩くことが出来たのも良かったです。

 中には僕の母方の実家に似た日本家屋もあって、母方の実家は商いをしていたので(今は廃業)、幼い時に見た、伯父たちが働いていた、その工場(こうば)というか狭い作業所の風景の記憶が蘇ってきました。

 高橋是清邸のガラスもそうだったのですが、歪んだガラスも僕が通った大学の本館を思い出したり(本館は歴史的建造物に指定されています)、とても懐かしく感じました。

 内部にも入れるのですが、僕の両親ほどの年齢の人たちが「懐かしい」と言っていて、多分僕はその「懐かしさ」を感じる最後の世代だったと思うのですが、これらの建物を見て、あぁ、僕は貴重な時間をたてものを通しても過ごしてきたのかも知れないな、と思いました。