映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

シェリル・サンドバーグ「何故女性のリーダーは少ないのか」

ここ数年くらいから日本でも何かと話題になっているTED

日本でもEテレで、ジョー伊藤こと伊藤穣一さんがナビゲーターを務める「スーパープレゼンテーション」という番組にもなっています。

そんなTEDトークというか「スーパープレゼンテーション」で10月の頭に現FacebookCOOのシェリル・サンドバーグさんの「何故女性のリーダーは少ないのか」が放送されていました。

(TED「シェリル・サンドバーグ:何故女性のリーダーは少ないのか」、「スーパープレゼンテーション:Sheryl Sandberg」)

これを見て興味深いな、と思ったことを少し書いてみます。

1つ目は、「同じ言葉を使っても、女性が使うときつい印象になる」というもの。

また、「同じ振る舞いをしていても、女性がするとネガティブな印象になる」というもの。

女性は必ずしも男性のような言葉を使ったり、振る舞ったりする必要は無いのですが、今まで男性のリーダーばかりを見ているので、同じように振る舞ってしまい、ネガティブに捉えられてしまうようです。

と、いうことは、男性はそれほどあまり好ましくなかったり、ネガティブに捉えられてしまうような言葉を使っていたり、振る舞いをしていると言うことでしょう。

僕自身は、結構、自分が発する「ことば」には気を付けて話すようにしているのですが、「同じ言葉を女性が使ったら、相手はどう思うのか」ということまで考えてはいなかったので、とても良い発見でした。

また、プレゼンの中で、(どんな根拠があるのかは分かりませんでしたが)「男性は自分を誇示する傾向」にあり、「女性は謙虚になる傾向」があるとのことも、そのまま鵜呑みには出来ないものの、簡単には否定も出来ないくらい実感のあるものでした。

たった1回、子どもの保護者会に行っただけで、「自分の父親として活動」に堂々と書いたりする(出来る)のは男性だけかなぁ、と。

もちろん、自分を誇示する傾向にある女性も沢山いますし、謙虚な男性もいるのですが(というか僕はそういう人と相性が良いので、そういう人が周りにいます)、具体的にイメージしてみると確かに面白かったです。

僕自身は別にリーダーになりたいと思ったことはないのですが、「自分を誇示する傾向」がある男性の中では居づらくなっちゃうのは仕方ないのかな、なんて思いました。

ちなみに、プレゼンの解説後の、伊藤穣一さんのコメントがとても良かったです。

どんなことを話されていたのかというと、「子どもの時から(親や大人が)オトコの子にはコレ、オンナの子にはコレ、と言った風に植え付けているのを変えることから始めないと変わらない」というようなことでした。

この指摘は、本当に根が深いな、と僕はかなり前から思っていて、T(5歳)がピンク色のレインコートを着ているのですが、子どもたちが「Tくん、ピンクの着てる!」とかをよく言ってきたりします。

Tにはとても似合っているレインコートだし、親としてもとても目立つので助かっているのですが、「ピンク色=オンナ」みないたレッテルを親などの大人から植え付けられてるんだろうな、とTにバカにしたように言っている子どもたちを見て、いつもなんだか少し悲しい気持ちになります。

まさに、こういう所から変わらないと、いつまでも変わらないんでしょうね。