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映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

都知事選挙を誰に投票したら良いのか分からない

東京都知事選挙が今度の日曜日に迫ってきました。

いつもなら時間がある時に期日前投票に行くのですが、誰に投票したら良いのか悩んでいて投票に行けていません。

普段から、津田大介さんのメールマガジンを読んでいるのですが、立候補者の公示日以降、毎日【特別号外】と称した識者・著名人の都知事選挙へのコラム・論考が送られてきています。

(メルマガで送られてきた後、ポリタスというサイトに掲載されるので、興味がある方はそちらを見て下さい。→ポリタス

いろんな人の都知事選への文章を読めばある程度僕の考え方も固まるかな、と思って読んでいるものの、いろんな人の色んな意見を読めば読むほど悩みは深まるばかり。

でも、自分も文章にすれば少しは考えがまとまるかな、と思い、都知事選に関して僕が考えていることを書いてみようと思います。

(以下文体を変えます)

1.投票する時の基準

脱原発か否か」、「そもそも都知事選で脱原発が争点となりえるか」ということが大きな争点・論点になっているものの、原発の問題だけでは判断出来ないというのが僕の基準である。

どんな基準かといえば

①(特に今年度は予算が既に組まれているので)限られた予算の中で「大きなことをぶち上げる」のではなく、地道なことをバランス持って出来るかどうか。

②都民の声を柔軟に聞き入れられるかどうか。

③現政権の暴走を少しでも食い止められるかどうか。

この3点になる。

迷いが生じている理由としては、僕自身がこの3点で優先順位を決められないことに起因している。

有力候補の中でこの基準に照らし合わせて考えると、最有力とされる舛添氏は②はよく分からないこと(14時訂正、2009年の年越し派遣村への発言などを考えれば期待できず)、③には全く期待できない(政権与党推薦のため)ので除外される。

次点とされる細川氏は「脱原発」以外に関しての政策は政権と大きく変わらないので③には期待出来ないし、政策が見えないので①は未知数、②も良くわからない。

そして、何よりも細川氏のバックボーンは小泉元首相であり、僕は小泉・竹中路線には当時からずっと危機感を持っていて、実際その時から予想していた最悪の事態(大量の非正規労働者の輩出、ブラック企業の拡大等々)が現在来ていることで、たとえ「脱原発」へと方向転換し、その点で現政権の歯止めになろうとも全く信頼出来ない。

何せ、小泉氏は首相在任時、安倍首相を【後継者】と位置付けていたのだから、信頼出来るはずもない。

4番手に上げられる田母神氏に関しては、①と③は全く期待出来ず、②もよく分からない。

石原慎太郎氏が都知事だった際の発言で、他国を刺激したこと、最近では安倍首相が靖国神社に参拝し、韓国、中国だけでなく米国に反発され、施政方針演説で欧州を刺激したことを考えると、これ以上他国を挑発するような人物は勘弁して欲しい。

すると、宇都宮氏が残り、前回の選挙で僕は宇都宮氏に投票したこともあり、日弁連会長をしていたことや氏の経歴(サラ金救済)からも①も②も③も問題がないようにも思える。

しかし、今回の宇都宮氏の主張は「脱原発」である。

前回は「富の再分配」なども大きな公約であったのだが、今回は「脱原発」ばかりしか聞こえてこないし、宇都宮氏その人の素質とは関係がないのかも知れないが、その「脱原発派」は見事に分裂している様を見ると「この人だ」と投票するには躊躇してしまう(何より、「脱原発派」の著名な老人たちが細川氏が出て来た途端に政策の発表もないままに、一本化への討論 から逃げる細川氏に鞍替えしたことは興ざめ以外の何ものでもなかった)。

2.そもそも投票したいと思えない

今回の都知事選は赤木智弘さんが書いている言葉が一番的を射ているように思う。

「今回の選挙は汚い言葉で申し訳ないが「カレー味のうんこと、うんこ味のカレー。食べるならどっち」レベルの候補者ばかりである。」

今現在、公示からの2週間の僕の実感は結局の所この言葉が一番的確に表しているのだと思う。

また、一昨年末の衆参議員選挙、昨年夏の参議員選挙同様「結局、なんだかんだ考えたところで、投票率の高い高齢者によって舛添氏が当選するに決まっている」という予想が更に投票への意欲を低下させる。

だからこそ、「当選しなくても何らかの意思を表せる候補者に投票する」という選択肢が出てくるのだが、その選択肢さえ簡単には決められない。

細川氏に投票しても、宇都宮氏に投票しても「脱原発」の意思としてくみ取られるのかも知れないが、そうすると、僕自身の意思とは逸れてしまう。

3.では、結局誰に投票するか。

そこで、もう有力といわれているこの4人以外から考えようとすると、選択肢は家入氏しか僕の場合ない。

年齢的に近いということもあるが、氏の会見などを見ると①も②も当てはまり、③はよく分からない。

が、気になるのは、家入氏の後見人の堀江貴文さんの他候補者への煽り家入氏本人にブーメランとして返ってくることだけでなく、同世代である後藤和智さんも「世代論」とすることへの警鐘を鳴らしていることである。

うーん、果たして誰に投票すべきか。

あり得る選択肢は、宇都宮氏か家入氏、そして白票か、という3つに絞られているのだけれど、結局前2者の間で毎日どちらにすべきか僕の考えは揺れ動き、なかなか決められない。