映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『うさこちゃんとたれみみくん』

本日は、ツレは仕事、外にいると熱中症になるような暑さ、ということで久しぶりに図書館に行きました。

よく使っていた隣区の図書館は来年まで改修工事中なので、区内の図書館へ。

長男T(8歳)と次男S(6歳)の利用カードを作った後、ムスメM(4歳)と僕は一旦買い物へ。

 

買い物後に図書館に戻るとTもSもまだずっと本を読んでいたので、Mも本を読みました。

怒濤のディック・ブルーナシリーズという感じだったのですが、そこで今まで読んだことがなかったとても良い作品に出会いました。

 

うさこちゃんと たれみみくん

 

(以下ネタバレです)

 

内容はというと、ある日うさこちゃんのクラスに転校生がやってきます。

 

ダーンと言う名前のおとこのこですが、その子の耳がたれていました。

なので、みんなはダーンのことを「たれみみくん」と呼びます。

 

隣の席になったうさこちゃんは「たれみみくん」と呼ばれているダーンがどんな気持ちなのかを確かめます。

すると、ダーンは「たれみみくん」と呼ばれるのはイヤだと。

 

ということで、うさこちゃんはクラスのみんなにそのことを伝え、みんなも「ダーン」と名前で呼ぶようになった、というものです。

 

対象年齢が低ければ低いほどこういう話を伝えるのってとても難しいと思うのですが、わかりやすくてとても良かったです。

この本を読んだMがどれくらい分かったのかは分かりませんが、でも、「相手がどんな気持ちでいるかを確認すること」というのは、本当に大切なことだな、と改めて思います。

 

大人になってからも、そういうことを全く考えないで行動する人たちが割とたくさんいて、そういう人にはなって欲しくないな、と思っているので、とても良い絵本に出会えました。

 

それに、「見た目の違い」という点にも当然触れているので、見た目が違うということをことさら強調して、その人の記号にすることはどうか、という問題も提示しています。