映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『ワカコ酒』

以前のブログでは、自分が主夫だったので、子育てとか主夫に関係する漫画に絞って書いていましたが、主夫という自分自身の役割もなくなったことですし、面白かった漫画はジャンルに関係なく書いていこうと思います。 

 

ワカコ酒 1巻 Kindle版

 

AmazonKindle版のコミックが無料の時があるのですが、アニメが放映される時期だったのか、無料だったので、ダウンロードして読んだのがきっかけです。

ちなみにアニメはプライム対象になっていますが、僕はまだ観ていません。

 

ワカコ酒 シーズン1

 

 二十代後半の会社員である、主人公ワカコが基本的には夕食に立ち寄ったお店で食べた一品とそれに合うお酒を飲むという、一話完結型の漫画です。

似たような漫画、夕食の一品を軸にした話で僕が好きなのは『深夜食堂』(紹介した記事)がありますが、『深夜食堂』との違いは、『深夜食堂』では頼むに至るお客らのその一品にまつわる話があるのですが、ワカコ酒はほぼそういう「頼むに至る、人生を反映した話」というのはなく、旬だったり、その日の天候や季節だったり、その場で「食べたい」という気持ちで一品やお酒が選ばれていきます。

 

なので、ワカコがどういう状況なのか、というのは、なんとなくしか知ることが出来ず、付き合っている人がいるっぽい、とか、年齢もアバウトに20代後半だとか、働いている会社でどういう仕事をしているのか、というのもあまりよくわかりません。

 

とにかく一貫しているのは、ワカコがそのときに食べたい一品とそれに合うお酒。

 

でも、このそのときに食べたい一品とそれに合うお酒、というシンプルさが、ページ数にもちょうど良く、とても良いです。

それは、例えば時には「かにみそ」だけだったりするのですが、最初は、夕食が「かにみそとお酒だけ!?」と思ったりしたのですが、夕食はお腹を膨らませる必要もないし、むしろこういうスタイルの方が、お酒を飲むには良いのかも、と思ったりしました。

 

いかにも夕食という一品が出てくることもあるのですが、複数人でいるといつの間にか誰も手をつけずに残ってしまうような酒の肴も、ワカコが一人で食べるからこそ、その一品に焦点が当たる、というのも、あまり堪能していなかったな、今度ゆっくり味わってみよう、と思うきっかけにもなりました。

 

1つ困ったのは、ちょっとした空腹時にこの話を読んでいると、空腹感が増すことです。

なので、空腹時は避けた方が良いかもしれません…。