映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「アイアンマン3」

 自分の中でのマーベル作品祭り、前回の「マイティ・ソー」で【フェイズ1】の6作品を観終わったので、今回から【フェイズ2】に入ります。
 【フェイズ2】の中で見たことがある作品は、【フェイズ1】だと間違えて借りて観た『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』だけになります。
 ちなみに、【フェイズ2】は以下の6作品です。

【フェイズ2】
アイアンマン3』(2013年公開)
マイティ・ソー/ダーク・ワールド 』(2013年公開)
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年公開)
アントマン』(2015年公開)
 


アイアンマン3 (字幕版)

 
作品データ映画.comより)
監督 シェーン・ブラック
原題 Iron Man 3
製作年 2013年
製作国 アメリ
配給 ディズニー
上映時間 131分
映倫区分 G
上映方式 2D/3D

内容ディズニー作品紹介ページより)
アベンジャーズ』の戦いから1年…トニー・スタークは見えざる敵の脅威におびえ、一心不乱に新型パワードスーツの開発をしていた。心身ともに追いつめられたトニーはある日、世界転覆を企む謎の男マンダリンから攻撃を受け、全てを奪われてしまうが…。アイアンマン“最後”にして“最大”の戦いが始まる――。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★★

感想
 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』以外観たことがないと思っていたのですが、観たことがありました。
 自分の記録を見てみたら、2015年8月に観てました。
 そのときの記録では、★3つにしていました。
 ブログには書いていなかったので、なぜそういう評価にしたのかは自分でも分からないのですが、多分、アベンジャーズ、とかソーとか出てくるので、その辺がよく分かっていなかったからかも知れません。

 今回、観たことあるな、と最初の場面から分かったのですが、その後も十分に楽しめました。
 特に、冒頭から、アベンジャーズの戦いから苦しんでいるという流れもわかり、自分自身が最近またうつ病を患ったり、その前からの数年に及ぶ不眠があるので、トニーが不眠で苦しんでいる様子や、それによって恋人のペッパーとの関係がギクシャクする様子などを自分に重ねて観たからかも知れません。

 自分自身を重ねて見たということもあるものの、悪がどのようにして創られるのかということや、技術の発展と、それと同時に問われる倫理との関係のせめぎ合いなど、人類の普遍的なテーマを扱っているように感じました。
 2013年公開の作品ですが、ISISの台頭と重ねて観ることが出来る内容だったり、実はそれは他の国での出来事ではなく、すぐ足下から操られ、創られたものだということが、ISISの台頭などを創り出した米国自身への批判となっていると思いました。
 もしかしたら、この実際の出来事と重ねているところが、他のマーベル作品と少し毛色が違うので、逆に受け入れがたい人もいるかも知れません。 

 また、アベンジャーズ以降顕著になった、スターク自身が抱えている精神的な病(パニック障害)について描かれていることも良かったです。
 その精神的な病、あるいは他の言い方をすれば、自分自身の「弱さ」を受け入れることが出来たからこそ、さらにそれを他の人(特に恋人のペッパー)も受け入れたからこそ、スーツという鎧を破壊しても大丈夫なのだ、という流れがとても良かったです。

 そして、毎回おなじみのクレジット後のラストシーンも、クスッと笑えるものでありつつ、この「弱さを受け入れる」ということを表すものであり、実はずっと抱えていたことであるということが明らかになって良かったです。