映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「好きでもないくせに」

 Amazonで表示されたので観てみた映画です。
 僕が観た時点ではAmazonでのレビューは1つだけ、出演している人たちも名前を観ただけでは知っている人はいなかったのです、なんとなしに観てみたのですが…。
 


好きでもないくせに

 
作品データ映画.comより)
監督 吉田浩太
製作年 2016年
製作国 日本
配給 太秦
上映時間 85分
映倫区分 R18+

あらすじシネマトゥデイより)
昼はモデル、夜はキャバクラ嬢として働く琴子(璃子)は、ある日、合コンでモデルの陸(根岸拓哉)に、一瞬で心を奪われてしまう。しかし、酔った勢いでボーイの元気(川村亮介)と関係を持ってしまう。また好きでもない男とセックスをしたと落ち込む琴子。そんな中、陸から誘われた琴子は、そのまま彼の部屋に行きベッドインするものの、拒んでしまう。その理由は、思いを寄せる相手とはセックスができないというもので……。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 レーティングがR18になっていますが、セックスシーンが何回か出てきます。
 日本の作品によくあるモザイクもなく、そのまま写していることも、「なんでそこをぼかすんだよ」という、内容とは関係の無い突っ込みやモヤモヤを抱えることなく観られたのは良かったです。
 セックスシーンがある理由は、タイトルの「好きでもないくせに」が「好きでもないくせに」(男たちはセックスを求めてくる)ということを表しているからです。

 物語の内容としては上に書いてある「あらすじ」の通りなのですが、好きでもない人にはちょっと強引に迫られるとセックスに応じてしまうけれど、本当に好きな相手には身体目的になって欲しくないからとすぐには応じられない主人公琴子と、彼女をとりまく複数の男たちの物語です。
 モデルもやっている、女性には困ることのない生活を送っている陸が、最初ちょっとかわいいからと手を出そうとしたけれど、琴子に「好きだからセックスできない」と拒否されます。
 それもあって、徐々に彼女に心を奪われていくけれど、そのときには琴子の心は陸にはない、という流れや、琴子が働いているキャバクラでボーイをしている元気も、琴子とセックス出来たけれど、琴子は自分には気持ちがないということを突きつけられる絶望感とそれでも琴子とセックスする様子など、人の気持ちの微妙な機微が描かれていてとても良かったです。

 まぁ、でも、この観方も「男性」だからこそなのかもしれません。
 好きでもない人や、今会ったばっかりの人ともすぐに出来るという人は男の方が多い気がしますし、とりあえず相手とセックス出来るならプレゼントもするし、思ってもいないことも言えるというのは、あくまでも「させてもらう」側の男側の意見だと思うからです。