映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ニュー・シネマ・パラダイス」

 あまりにも有名な作品である「ニュー・シネマ・パラダイス」。
 僕が小学生になる前に公開された作品であるということもあり見たことがありませんでした。
 Amazonプライムで見られるようになっていたので、見てみました。
 ちなみにこの作品には劇場版と完全版があるとのことなのですが、今回見たのは劇場版です。
 


ニュー・シネマ・パラダイス (字幕版)

 
作品データ映画.comより)
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
原題 Nuovo cinema paradiso
製作年 1989年
製作国 イタリア・フランス合作
上映時間 124分
映倫区分 PG12

ストーリーAmazon紹介ページより)
シチリア島の小さな村にある映画館・パラダイス座。親の目を盗んではここに通いつめる少年トトは、大の映画好き。やがて映写技師の老人アルフレードと心を通わせるようになり、ますます映画に魅せられていくトト。初恋、兵役を経て成長し、映画監督として活躍するようになった彼のもとにアルフレードの訃報が。映画に夢中だった少年時代を懐古しつつ、30年ぶりにトトはシチリアに帰ってきた・・・

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★★

感想
 映画愛に溢れる作品でした。
 また、今まで何度も聞いたことのあった曲がこの作品で使われた曲だということも、今回初めて知りました。

youtu.be

 
 シチリア島の小さな村にある映画館を舞台にした作品なので、そこで上映される様々な映画が挿入されると共に、「愛のテーマ」など、作品の物語にこれ以上無いほどマッチした曲が流れます。

 主人公トトの半生と共に、映画館で映写技師をしていたアルフレッドとの交流が描かれるのですが、さらには映画館「パラダイス」が火事により焼け落ち、再建され「新パラダイス」(ニュー・シネマ・パラダイス)、最後には取り壊されるという、映画と共に歩む人生、人生と共に歩む映画というものが重ね合わされています。

 後半というか、残り数十分にかけて特にトトが青年になってからの姿が描かれるのですすが、愛する女性との、理不尽なようでいてどうすることも出来ない別れと、ラストの場面が大きく心を動かされました。
 特にラストは予想もしない展開で、伏線を回収したという言い方も出来るのかも知れませんが、そんな簡単なものではなく、それまでのトトの半生を反映しつつ、アルフレッドの友情もぎゅっと濃縮されていると感じました。

 完全版は物語の展開が結構違うということなので、完全版も観てみたいと思います。