ブラックバイト（パート）を辞めるまで（追撃のパワハラ）

＊過去の話です。

　なんだかんだあったものの辞めることが決まったパート先。

ブラックバイト（パート）を辞めるまで（前編）

ブラックバイト（パート）を辞めるまで（後編）

　退職日が明確に決まったものの、ハラスメント上司（営業部長）が再三求めて来た電話を拒否し、すべてメールでやり取りしたので、退職までに何かされるかも知れないと思っていたら、本当にされました。

 
　普段は月に一回あるミーティングに来るか来ないかでしか、店舗には現れないハラスメント上司が、メールでのやり取りをした約１週間後、僕の出勤日にやってきたのです。

　僕は営業時間の内、後半の出勤だったので、ハラスメント上司が朝から来ていることを他のパートさんから教えてもらっていて、何かされるかも、という覚悟を持って出勤しました。
　出勤してみると、そのハラスメント上司の姿は見えず、他の普段ほぼ店舗には来ない社員や責任者の交代があったのでヘルプで来ている社員（基本的に僕がいない日に来ていたので僕の出勤と重なるのはほぼ初めて）など、この店舗に関係する社員が全員いるという異様な状況でした。

　その状況に異様さを感じつつもハラスメント上司の姿が見えなかったので、少し安心していたのですが、出勤してから２時間後くらいにハラスメント上司が顔を出し、突然呼ばれたのです。

　「○○くん、ちょっと」と。

　やっぱりいたか、と思いつつ、僕はここで胸元に入れていたペン型のICレコーダーにスイッチを入れました。
（メールでのやり取りをした次の日に家電量販店に行き、これを買いました→OLYMPUS ICレコーダー VoiceTrek VP-15）

　そこからの１時間、結論が出たはずの退職日について、「～と言ったのか？」「誰にそれを言ったのか？」「待って待って、君の意見は聞いてないから」という事情聴取とハラスメントの嵐。
　僕が少しでも「違います」とでも言えば、「○○くんの意見は聞いてないから」と遮ってくる。

　あらかじめハラスメント上司が来ていることを知らず、また、こういうときの為にメールでのやり取り後にすぐに購入したペン型のICレコーダーを毎回勤務時に胸元に入れていて、録音していなければ、混乱してしまったかも知れません。
　ですが、ICレコーダーで自分の発言もすべて録音していると思うと冷静になれ、いくら僕の話を遮られようが「自分の話なんで」と言って自分の意見を言い続けました。

　ハラスメント上司としては、以前からそうだったのですが、自分の意見が100％正しいと思っていて、それに従う人間しか彼の周りにはいません。
　営業部長という立場なのと、月に一回会うか会わないかだけの人に面と向かって反論しても仕方がないので、いつもは他の社員とパートさんたちと同じように意見せずにただただ黙っていたものの、今回は僕はもう退職が決まっているし、このやりとりをしたところでハラスメント上司が「正しい」という欲求を満たすだけのやりとりなので、徹底的に反論しました。
　１時間程そんなやりとりをしていたら、結局「もういい」と彼は言い、そして、その後仕事上のトラブルに絡めて人格否定の言葉を言ってきました。

 　僕は今までも割と彼の意見に「自分は（あなたの意見と違って）こうだと思います」ということを言ってきて、その度に人格否定の言葉を（２人きりの時に）言われてきました。

　今までは、この仕事を続けないと、ということがあったので彼の言葉がおかしいと思っても、我慢しなくちゃと思ってきましたが、内定ももらっていてこのパートの仕事は「いつ辞めてもいい」と思っていたので、「はいはい」と言って聞き流しました。

　メールでのやりとり（しかも念のため他の人にも伝わるようにCCで複数人に送りました）で退職日が決まったにもかかわらず、わざわざ店舗まで来て自分が正しいということを認めさせようとする。
　すごい執念だな、ということと共に分かったのは、ハラスメント上司が電話だったり、こうして何が何でも直接２人きりで話をして来ようとするのは、オレオレ詐欺と一緒で、直接話すことで他に相談させず冷静に考えさせることもさせず、証拠も残らないからだということです。

　現場責任者に伝えた退職が口頭だったことで齟齬が生じ、だからこそメールでのやり取りをしたにも関わらず電話を何度も求めて来たり、わざわざ店舗まで来て二人きりで話をしてくるのは、話している内容が証拠も残らないし、他の人にも聞こえないからです。
　僕は大学と大学院での専攻（宗教系）もあって、マインドコントロールの方法も知っているのですが、結局マインドコントロールもオレオレ詐欺も、今回のハラスメント上司の態度も同じやり方だよな、と気付き、（電話など二人きりで話すことをしないようにする、二人きりになった場合にも証拠が残るように録音するなど）対策を取っておいて良かったです。

　こんな目に遭うのは本当に二度と無くて良いですし、他の人にも起きないで欲しいと願っていますが、もし、何かのきっかけで似たような状態になってしまったら、とりあえず、「①証拠が残るようにすること」と「②直接二人きりで話さないこと」で自分を守ってもらいたいと思います。